料理は「シンプル・イズ・ベスト」が売り。新鮮な食材を美味しく食べさせることを一番に心がけているという。金さんは毎朝、市内の市場に出かけ、魚介類や野菜類、青果など新鮮なものだけを仕入れる。

　アットホームな雰囲気がただよう店内。町内会の人たちや家族連れなど、近所に住む人たちが主な客層を占めるだけに、テーブル３卓と座敷６つがゆとりをもって配置されている。中でも人気は６つしかないカウンター席。常連客のお気に入りの場所だ。人情味あふれる金さんと楽しく会話をし、時には愚痴もこぼしながら酒を酌むのが彼らの楽しみとか。「心がいやされる」と、異口同音に語る。

　豚バラやキムチ、野菜類などたっぷり入った具を自家製のみそダレで仕立てた「ひょうたん鍋」（９００円）や醤油味の「モツ鍋」（９００円）は絶大な支持を受けている。ピリ辛風のつくねをはじめとする１本１００円の焼き鳥（計８種類）、マスターの愛情たっぷりこもった「今日のお薦め品」が花丸人気メニュー。

　独身の常連客には「家庭の味を」と、マスターがメニューにないカレーライスやビーフシチューなども振舞うという。飲んでよし、食べてよし、会話も楽しめる。心が落ち着く店だ。（千）

　営業時間　午後５時〜１１時（日祝は午後１０時まで）。水曜定休日。岡山市泉田３４―２８（TEL　０８６・２３４・１１１６）

［朝鮮新報 2004.4.13］