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総連中央元財政局長への不当判決、東京で糾弾集会

 康永官総連中央元財政局長に対する東京地方裁判所の不当判決を糾弾する集会が6日、東京都千代田区の朝鮮会館で行われた。総連中央の徐萬述議長、許宗萬責任副議長と各議長、局長、関東地方の総連本部、支部の活動家、各階層の同胞らが参加した。

 集会が始まるや、会場は「東京地方裁判所の不当判決を糾弾する」「康元局長を即時釈放せよ」などのスローガンで包まれ、不当な政治弾圧を加えた当局に対する怒りと憤りで充満していた。

 集会でば令鉉副議長が報告し、2年半にわたる公判過程で「業務上横領」事件と康元局長が何ら関係のないことが明らかになったにもかかわらず、東京地方裁判所は捜査段階での関係者の虚偽供述だけに依拠し、懲役6年という不当な判決を下したと指摘しながら、「判決は日本反動勢力の反朝鮮、反総連敵視政策の産物」「不法、非法な政治弾圧であり、在日同胞の尊厳と人権を蹂躙する非人道的行為だ」と糾弾した。

 また、元局長が現在も獄中闘争していることに言及しながら、今回の判決の不当性を内外に広く訴え、無罪を勝ち取るまでたたかっていくと強調。団結した力で民族の尊厳と権利を守り、元局長の無罪釈放闘争を繰り広げていこうと参加者にアピールした。

 続いて、康元局長の獄中手記が紹介された。

 康元局長は手記を通じて、激励、支援してくれている総連活動家と同胞らに謝意を表明しながら、「いくら罪をねつ造しても、最後には必ず正義と真実が勝つと確信している」「このたたかいが祖国と総連組織を守り、同胞らの民族的尊厳を守るたたかいであることを肝に銘じ、一歩も譲歩せずに最後までたたかっていく決心だ」と述べた。

 また、本紙朝鮮新報の報道を通じて、精力的に運動を展開している各地活動家、同胞たちの消息を知り、それに大きな力を得ていると指摘しながら、5月に行われる総連第20回全体大会を必ず成功させ、新たな時代の良き同胞社会を作るために努力してくれるよう託した。

 続いて、李漢洙総連神奈川県本部委員長、金順徳女性同盟東京都本部副委員長、柳光守在日本朝鮮人人権協会会長が討論し、東京地裁の不当判決を糾弾しながら、康元局長の無罪を勝ち取るため最後までたたかっていくと決意表明した。

 一方、集会に先立ち、弁護団の真相報告会が行われ、主任弁護人の吉峯啓晴弁護士と担当弁護士の金舜植弁護士が参加した。

 報告をした吉峯弁護士は、康元局長が2年半前に不当逮捕、拘留された時から今日に至るまでの経過を詳細に説明しながら、今回の判決は適正手続きの遵守と証拠裁判主義に背いた不当な判決であると改めて強く批判、必ず無罪釈放を勝ち取ると語った。

[朝鮮新報 2004.4.10]