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総連第20回全体大会に向け知ろう総連の歩み(28)

 1990年代を締めくくる99年9月21日、総連中央委員会第18期第3回会議拡大会議が開催された。会議では、第18回全体大会で第1副議長に選出された徐萬述第1副議長が「新たな世紀に向かって活動方法を根本的に転換し総連をすべての在日同胞に心から服務する同胞大衆団体へと一層発展させるために」について報告、討議を経て決定した。会議では半世紀にわたる期間、総連が海外僑胞運動史であげた成果について言及、総連が新たな世紀に向かって愛国愛族の伝統を継承発展させるためには活動方法を新たに転換しなければならないとした。その根拠として国際情勢と総連事業を取り巻く環境、総連の実情が大きく変化したことをあげた。そして、総体的には結成以来の活動方式と枠から大きく逸脱していないとして従来の方法を見直すべきだと明言した。

 方法転換の方向は、「総連の主人公は同胞たちであり、我々の愛国運動は日本の地で行われているのだから、総連はすべての活動において徹底的に、変化した同胞の要求と日本の実情にあわせて方法転換をもたらす」とした。そして、@総連活動を広範な同胞、とくに新世代の志向と彼らの実情に合う方法にするA変化する情勢と日本の社会実情にあわせ活動方法を徹底的に転換させるとした。会議ではまた、総連の組織機構を一新させ、新たな局を構成し、その職能を明らかにした。支部を強化することと同時に、「同胞生活相談綜合センター」などもつくり幅広く活動することを決めた。会議では同胞の生活と権利から民族教育分野、同胞ネットワークの構築など宣伝、文化スポーツ、対外活動分野に至るまで方法転換を目指す課題を提起した。会議では総連規約も一部修正し、局長などを選出した。

 総連は、「生活奉仕、相互扶助活動をすすめ総連結成45周年を全同胞的に輝かしく迎えよう」とのスローガンを掲げ大衆運動(2000年3月1日〜5月31日)を繰り広げた。とくに、「同胞生活相談綜合センター」開設に力を注いだ。総連東京都本部では7つの支部に焦点を合わせ、センター開設に集中的に取り組んだ。センターは18期3回会議拡大会議以降2年5カ月間で131の支部と31の本部、広域のブロックを包括する5つの単位に開設された。(呉圭祥、朝鮮大学校教授)

[朝鮮新報 2004.3.19]