top_rogo.gif (16396 bytes)

味にこだわり、すべて手作り−韓国居酒屋・らごん(兵庫県尼崎市)

 JR尼崎駅南口三宮方面の階段を降り、線路沿いの細い道を西に向かうこと1分。左手に韓国居酒屋「らごん」の看板が見える。

 のれんをくぐり店内に入ると、落ち着いた空間と南朝鮮の軽快なBGMが迎えてくれた。

 店がオープンしたのは2000年7月。03年9月に2階を宴会用に改築した。

 オーナーの黄栄吾さん(36)は広島朝高卒業後就職。33歳で起業した。焼肉店を家族ぐるみで切り盛りする親戚の姿を見て、和気あいあいの雰囲気にあこがれた黄さんの夢は、家族で経営する飲食店を持つことだった。厨房を担当するのは李基鳳、李久和さん兄弟。黄さんの妻・李蘭文さんの兄たちだ。「家族ぐるみの経営」の夢がかなったといえる。

 料理は、既成のものを一切使わず全てが手作りというだけあって、味にうまみとこくがある。辛さを客の要望に応じて調整する。中でも関西のたこ焼きに負けない味を追求したというチジミ(全7種類、550円〜)は、熱々ながらカリッという歯ごたえと口の中でフワッと広がる食感がマッチして満足度120%。1週間ねかせた特性の甘辛ダレを使った「韓国風スキヤキ」は、ハラミ、てっちゃん、赤せんなどの肉類とキャベツ、豆腐、もやし、白ネギ、ニラ、しいたけ、玉ネギなどの具が入っていて、今の季節には寒さも吹き飛ぶ。ほかにも、韓国風冷奴(450円)、牛子袋湯引き(650円)、ウルテポッカ(450円)、牛アキレス(スライス、550円)などが人気筋。

 人との出会いを大切にしているオーナーの心遣いで、値段はリーズナブル。1人3000円もあれば十分楽しめる。

 1階はテーブル3卓にカウンター席。2階は6人掛け座敷テーブル3卓で、最大25人収容できる。黄さんの提案でこれまで3回ほど「出会いのパーティー」も開かれたという。適齢期の男女の方々、一度ご相談あれ。(千)

 営業時間 午後5時〜午前0時30分、年中無休。兵庫県尼崎市長洲西通1―1―19(TEL 06・6482・3130)

[朝鮮新報 2004.3.10]