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「国立」をホームに

 朝鮮が出場する女子サッカーのアテネ五輪アジア地区最終予選大会が4月18〜26日、日本(東京と広島)で開催される。出場枠は2つ。狭き門である。

 朝鮮は、01、03年のアジア選手権、02年アジア大会で優勝。名実ともにアジア最強の座に君臨している。

 今大会には11の国と地域が出場するが、当初は12チームが参加する予定で、朝鮮(A組)、中国(B組)、日本(C組)、台湾(D組)がシードになっていた。しかし急きょ、インドの棄権により組み合わせ全般の変更を余儀なくされた。この組み合わせが曲者だった。

 大会は、予選リーグと決勝トーナメント方式で行なわれるが、組み合わせが3組に変更。決勝Tには各組の1位と2位の最高位(D)が進出する。この場合、通常は第1シード(A)vs第4シード(D)、第2シード(B)vs3シード(C)の対戦になるのだが、今大会はAvsC、BvsDとなった。国際大会では前例のない組み合わせだ。また、大会を主催するアジアサッカー連盟(AFC)が組み合わせを変更する場合、シードに決まっている各国の意向を尊重し、考慮しなければならないが、今回は、その手はずを踏むことなく組み合わせが決まってしまった。

 朝鮮サッカー協会は、組み合わせを不服として、AFCに抗議文を提出したが、「決まったこと」として受け入れられなかった。

 出場枠が2つということは、準決勝の勝者が五輪行きの切符を手にすることになる。予選でシードチームが順当に勝ち進めば、朝鮮と日本が準決勝で当たる。

 準決勝は4月24日、国立競技場で行われる。

 広島で3試合を終え、強行軍の中、東京で決戦に臨むわれら朝鮮女子代表。疲れきった彼女らを癒し、元気を与えられるのは同胞たちの応援しかない。5万人収容の国立を「ホーム」にするためにも、応援に駆けつけよう。(千)

[朝鮮新報 2004.3.9]