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総連第20回全体大会に向け知ろう総連の歩み(21)

 総連は、26年間推進してきた「模範分会創造運動」を「総連第16回分会委員、宣伝員大会」(1987年10月17〜18日、李珍珪第1副議長報告)を契機に「愛国栄誉旗争奪運動」へと名称と目標を変えて展開した。その主な理由は@総連の大部分の分会が「模範」あるいは「2重模範」の称号をすでに受けている現実A同胞社会の世代交代と商工人化の促進B大衆運動に対する同胞の要求の多様化であった。大会宛の金日成主席の祝電は参加者を大きく力づけた。この大会を前に「50日間集中行動」(8月20日〜10月10日)が展開された。

 また、高齢化社会の現状にあわせ、87年から毎年9月15日を「在日朝鮮同胞敬老の日」と定め、愛族愛国の道をしっかりと歩んできた60歳以上の同胞たちを慰労している。1世などの高齢者たちに謝意と敬意を表し、彼らを慰労する多様な催しを行おうというものだ。また単に飲食を楽しむだけでなく、1世の苦難の歩みや喜怒哀楽そして業績を回顧し、それを2世、3世などに伝える場、引継ぐ機会にする意味もあった。高齢者を敬い大切にするのは朝鮮古来の良俗であるが、「同胞敬老の日」を制定し行事などを行ったことで、総連活動が同胞の生活にいっそう密着したものとなり、その幅も拡大した。

 共和国創建40周年行事も多彩に催された。88ソウルオリンピックの南北共催が実現不可能になった状況下で同胞たちは、共和国創建記念行事を各地で盛大に行った。祝賀団、商工人祝賀団、手紙伝達継走団などが祖国に向かった。慶祝中央大会はもちろん「同胞大野遊会」も開催した。東京では4万人近い人々が参加し、共和国政府の周りに結集した在日同胞の気概を誇示した。同時期、駐日各国公館員との野外親善交流会が総連主催のもと神奈川県箱根で開かれた。

 この時期、同胞たちの新たな試みが実現した。同胞自身による大規模なコンサートである。88年7月には、共和国創建40周年記念大阪同胞女性たちの1000人コンサートが成功裏に行われた。90年6月には総連結成35周年を記念する文化祭典として「東京同胞大音楽会‘90 1995大合唱」が東京渋谷のオーチャードホールで開催された。8カ月に及ぶ準備もさることながら、総連、女性同盟、青年同盟、学生、商工人までも幅広く参加したことは特筆に値する。万寿台芸術団と国立交響楽団の常任指揮者、キム・イルチン氏が祖国から訪れタクトをふるい、東京フィルハーモニー交響楽団が演奏を担当した。同胞たちの活動領域がまたひとつ増えた。(呉圭祥、朝鮮大学校教授)

[朝鮮新報 2004.3.3]