留学同支部委員長のつぶやき |
中四国本部結成以降は活動の幅が一気に広がり、とても充実した日々を過ごしています。しかし、本部結成までの過程にはいろいろ大変なこともありました。それは、中四国エリアという留学同の中でも最も広い範囲で、メンバーの確保や活動をすることが思うように運ばないことでした。 メンバーが集まるには、新幹線や船に乗るのは当たり前。全国行事などで、ほかの地方の多彩な活動ぶりについて聞くたびに、「自分もこんなことがしたい」と感じながら、それができないことがとてももどかしかった。中四国のメンバーらで話し合い、離れていても各支部が活発に活動することで、中四国全体が活性化されるのではないかという結論に至り、昨年から奮闘してきました。 岡山では「週に1度は集まる」ことを定例化、広島では日校生や地域の特性を生かした独自の活動を行うようになりました。しかし、当時の四国支部は、その方向性を見出せないでいました。同支部は四国4県を視野に入れていますが、学生数が圧倒的に少ないのが現状です。しかも同胞学生数や同胞数をしっかり把握できていませんでした。 そこで、思い切って「四国の同胞学生たちが集まる場ときっかけを作ろう」と決心し、3カ月間、四国全域で宣伝と動員活動を行いました。そして、四国セミナー「タリ(橋)」を四国4県の学生らで行ったのです。埋もれている在日同胞や学生を少しでも探し出し、彼らをつなぐかけ橋になろうという趣旨で企画したものです。 目的の一つは、共に活動する仲間を得ることの大切さ、留学同という団体を知らない人たちにアピールすること。もう一つは、同胞社会を青年たちの力で盛り上げていくことです。 セミナーには留学同メンバーだけでなく、朝青や社会人など、同世代の同胞青年13人が集まり、ワークショップや交流会、討論などで熱く楽しい時間を過ごしました。1泊2日という短い期間でしたが、留学同のよさや楽しさをあらためて知り、同胞社会に生きる青年としてこれからの目標を持つことができました。 四国支部はまだ第1歩を踏み出したばかり。大学1年生の時、当時の先輩たちが残していってくれたものは、活動を「楽しむ」ことと「関係」を大切にすることでした。 今後、四国支部独自の特色をこれからも生かし、模索し、家族のような関係を築きながら楽しく活動して行きたいと思っています。(金志賢、四国学院大学3年) [朝鮮新報 2004.3.2] |