小ぶりで低価格が好評−韓国家庭料理・韓ノ家(東京都練馬区) |
座敷とテーブル席5つのこじんまりした店だが、開店早々から客がひっきりなしに入ってくる。カップルや女性同士、家族連れ、仕事仲間など客層も多彩だ。西武池袋線練馬駅から徒歩3分という立地条件もさることながら、茶を基調にした清潔な店内、センスのよい店づくり、そして何よりも味が人気の秘訣のようだ。 オープンは昨年9月。開店にあたってオーナーの李在龍さん(46)が心がけたのは、飽きがこないようにすること。朝鮮料理というと大皿に大量に盛る印象がある。そのため、少しの品数で満腹になってしまいがちだ。 「うちの料理は色々なものをつまんでいただけるよう、すべて小ぶりにしています。その分、料金も抑えています」(李さん)。 そのせいかどうか、客の8割が若い女性やカップルだという。それも日本の人が多いとか。いごこちがいいと、大抵は2時間以上楽しんでいくという。 よく出るのはチヂミや肉料理など。カムジャチーズチヂミ(780円)はじゃがいもとモッツァレッラチーズを素材にしたイタリア風(?)チヂミだ。ベーシックな朝鮮料理だけにこだわらず、創作料理も手がける。刺身をマリネ風に出すことも。新メニューを出すにあたっては、厨房、ホールの者全員でテースティングをする。 「味は僕のオモニの味です。辛さは普通。お客様の好みに合わせて足したり引いたり、調節してます」 肉料理のメニューは、サムキョプサル(1300円)、プルコギ(980円)、タッカルビ(880円)など。コプチャンチョンゴル(900円)はひと工夫加えた味だが、「企業秘密」だという。もちろんキムチも自家製だ。 オーナーと親しくなれば、裏メニューも出してくれる。(聖) 営業時間 午後5時〜午前1時、年中無休。東京都練馬区豊玉北5―22―13(TEL 03・5999・2314) [朝鮮新報 2004.2.18] |