在日本朝鮮社会科学者協会がブックレット「朝鮮民主主義人民共和国における農業の今」発刊 |
在日本朝鮮社会科学者協会(社協)が昨年9月に続き20日、社協ブックレット「朝鮮民主主義人民共和国における農業の今−食糧問題は解決できるのか−」を発刊した。 今回のブックレットも前回(「戦争か、不可侵か」)同様、社協主催で昨年12月9日に行われた公開セミナーで発表された報告をまとめたもの。「朝鮮民主主義人民共和国における食糧問題の解決と『農業革命方針』」(金秀大朝鮮大学校非常勤講師)、「近年の穀物需給状況に関して−FAO/WFPの発表に基づいて−」(文浩一、一橋大学経済研究所COE研究員)、「農業革命の現場から−ジャガイモ農業を中心に−」(洪彰澤朝鮮大学校非常勤講師)の3編が収められている。 90年代中盤からの度重なる自然災害とともに、昨今の北朝鮮バッシングの一環として、朝鮮の食糧問題は日本のマスコミでも頻繁に取り上げられている。 断片的かつ不正確な情報源をもとになされるこれらの報道にはわい曲された部分も多く、「現状をなるべく正確に把握することを優先し」まとめられた同書は、現在の朝鮮における食糧事情を正しく理解するうえで一助となる。 問い合わせ:在日本朝鮮社会科学者協会中央常任理事会(TEL 03・3816・4335) [朝鮮新報 2004.1.29] |