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3月に10周年迎える同胞結婚相談所、昨年、938人が「チョンシル・ホンシル」新会員に

 同胞結婚相談所は3月、設立10年目を迎える。昨年の同胞結婚相談事業は、10周年を見据えて行われた。同胞社会を取り巻く状況が厳しさを増している中でも、総聯系だけでなく民団、未組織などを含む各層の同胞たちに喜ばれている。昨年の成婚者は178人(89組)。昨年の事業を振り返った。

横の連携深まる

 同胞結婚相談中央センターの魏正所長によると、昨年は6月に東西に分かれて所長会議が開かれただけでなく、地域ごとの所長会議が27回開かれ、横の連携を深めた。個々の相談所に止まらず、より広範囲に相手を紹介することができた。

 昨年もやはり会員獲得に大きな力を注いだ。チョンシル・ホンシルの新たな会員数は938人に上った。年間目標を達成した相談所は神奈川、埼玉、西東京、茨城、群馬、愛知、福岡、岡山の8カ所。

 魏所長は会員数が増えた要因として、相談所だけでなく総聯支部や女性同盟など各機関との協力を深めたこと、9年間の実績を通じて信頼感が深まったことを挙げた。「各相談所が相手紹介から婚礼に至るまで誠心誠意お手伝いをするので、利用した同胞たちから口コミで広がり、多くの同胞たちが訪ねてくれた」(魏所長)。

 一方、相手を紹介した件数は7873件、見合い数は1476人。100人以上に見合いを紹介した相談所は東京、神奈川、大阪、福岡だ。このほかにも、60%以上の単位で昨年より見合い件数が増えた。

 「地域ごとの所長会議を通じて情報交換を行ったことが大きい。鳥取、青森などは総聯本部委員長が兼任しているが、他地域との連携を深めながら見合い事業に尽力した」と魏所長は指摘する。

総聯系以外にも

 同胞結婚相談事業のメインの一つ、出会いのパーティー。昨年は14回行われ、男性239人、女性233人の計472人が参加。37組のカップルが誕生した。このうち結婚にまで至ったのは8組で、昨年に比べても増えている。新たな参加者は160人で、このうち110人はホームページを通じて申し込んだ人たちだ。総聯系の同胞以外にもその存在は認知されている。

 関東ではイベント事務局を編成し、企画、準備過程で徹底的に討議し、パーティーを開催する力の入れようだ。仙台で1泊2日のパーティーが行われた際には、相談所だけでなく総聯本部、朝青、女性同盟、青商会、各支部などで事務局を設けるなど全機関を挙げて取り組んだ。そのかいあって東北のパーティーでは必ず結婚が成立している。

 このような事業展開を通じて、178人がめでたく結婚した。

式場紹介も充実

 設立10周年に向け、昨年末には全国版の「ブライダルガイドブック」が発行された。これまで東、西日本編に分かれて発行されてきたが、全国版は初めてだ。ここでは192のブライダル業者が紹介されているが、このうち30%が新たに開拓された業者だという。

 サービス体系も確立されており、28カ所で同胞向け専門のブライダルホームページを立ち上げている。各相談所では、結婚が決まった後にも式場選びなど諸々のサービスを提供しているが、埼玉相談所が式場を提供した件数は31件だった。

 現在、同胞結婚相談中央センターでは、3月23日に行われる10周年記念イベントに向けた準備に拍車がかかっている。(文聖姫記者)

[朝鮮新報 2004.1.29]