総連西東京本部代表ら同胞元ハンセン病患者を慰問 |
総連西東京本部と支部、朝青と留学同の代表4人が20日、旧正月(22日)に際し、多磨全生園に入所している同胞元ハンセン病患者たちを慰問した。昨年暮れに行われた「サラン(愛)の募金運動」を通じて集った募金の一部で朝鮮はちみつとキムチ60人分を購入、入所者たちに手渡し、懇談した。 多磨全生園の同胞入所者たちと西東京本部傘下の同胞たちとの交流はこれまでも継続して行われてきた。諸事情によりう余曲折を経たが、01年の熊本判決(原告側勝訴)後、交流が再開。同年から同本部の「サランの募金運動」慰問対象として各層の同胞、青年たちが毎年慰問を行ってきた。近年は花見、朝鮮学校生徒による慰問公演、生徒と入所者たちの懇談会などが開かれるようになり、同胞の若い世代にとっては過去の歴史などを知るよい機会になっている。 多磨全生園「互助会」(朝鮮、韓国人入所者たちの組織)の金奉玉会長は、「同化が進む中、こうやって同胞が訪ねてくると民族意識が芽生える。交流が増えることを喜ばしく思う」と感想を述べた。 留学同の金涼子委員長は、「慰問は3回目だが、毎回逆に励まされる。若い私たちが、2重3重の苦悩を強いられた彼らの歴史を知らせるために何か行動をおこしたい」と語った。 [朝鮮新報 2004.1.24] |