〈朝大生ボランティアの取り組み〉 朝大ボランティア50人にアンケート |
当日、会場に来ていたボランティア50人を対象にアンケートを実施し、43人から回答を得た。 楽しかったことは、「初めて笑いかけてくれた」「手をつないでくれた時」「手話で会話ができた時」「みんなで公演を成功させた時」など。いずれも心を通わせることができたと思った瞬間が印象に残っているようだ。 一方つらかったのは、「コミュニケーションが取れない時」「心を開いてくれない時」「嫌がっているのに気付けなかった」など。また、「組に(ボランティア)人数が多くてメンバーと話す機会が少なかった」との声も多かった。 「在日同胞社会における同胞障害者に対する認識は高いと思うか」との質問には90%以上が「思わない」と答えた。その理由は、「朝鮮学校に障害者が通える環境がほとんどない」「朝鮮学校に専門教員がいない」「一部にしか活動が知られていない」など。 その解決策としては、「朝大に専門家養成学科を作り、福祉のスペシャリストを育てる」「公演を各地で開き、同胞障害者の存在をアピールする」「地方に『tutti』の輪を広げる」「1度でも障害者たちと触れ合ってほしい」「朝高の時からこのような経験をすることが大事だと思う」などがあった。 「自分にとって『tutti』とはどんな存在か」という質問には、「一緒に1つの音楽を演奏し、1つの心になってともに学び、ともに歩む場所」「視野が広がった」「笑顔と思いやりであふれ、優しい気持ちになれる場所」「いろんな経験ができ、成長できる場」「人に境界線なんてないと思わせてくれるところ」「元気を与えてくれる場」などの答えがあった。 [朝鮮新報 2004.1.13] |