大阪「東淀川トンポマダンプッソリ」昨年末にNPO法人認可、府民として地域社会に貢献 |
昨年12月24日に大阪府からNPO法人の認可を受けた東淀川同胞生活相談綜合センター。「NPO法人東淀川トンポマダンプッソリ」(以下「プッソリ」)と名称も新たになった。(金明c記者) 朝・日の翻訳も 「プッソリ」の設立目的は、「北大阪地域の在日コリアン子弟の健やかな成長と、在日コリアン高齢者とのふれあいを促すボランティア活動などの事業を行い、大阪府民として地域社会に貢献し、国際化に寄与する」ことだ。 NPO法人本来の目的である営利を追求しない事業として、@在日コリアン子弟のための教育環境の改善に関する研究、開発および提言A在日コリアンの子育てB在日コリアン高齢者と身障者を支援するボランティア活動C国際交流促進のための文化教室セミナー、イベントの開催運営D在日コリアンの生活で起こりうる問題の相談活動Eミニコミ誌、書籍の出版、ホームページの開設運営F在日コリアンの職業能力の開発や就職を支援G在日コリアン高齢者のための「ふれあいデイサービス」Hその他、前各号の目的を達成するための事業―と定めている。 日本語を朝鮮語に、朝鮮語を日本語に翻訳、通訳する、営利目的の事業も念頭に置いている。 情報発信の場に 東淀川同胞生活相談綜合センターでは、00年7月28日の開設から、3年間で受けつけた生活相談案件は400件を超えた。1年目は83件だったが、03年(11月末現在)は141件を超えた。解決率も70%から03年には78%に上がった。 しかし一昨年の夏以降は効果的な宣伝活動ができず、事業も惰性気味になっていた。 そんな中、02年末、北分会で行っている月1回の食事会を吹田、八尾柏原、泉州北支部のような「デイサービス」形式でできないかという話が持ち上がった。
同分会には、デイサービス事業が行われても慌てることのないようにと、自らヘルパーの資格を取得したオモニが2人いた。 善は急げということで、早速区役所でデイサービスを始めるための要領を聞きに行った所、個人や任意団体では運営できず、法人資格を持った事業所だけに許可が下りることを知る。そこで申請事業を行うことを決め、昨年7月以降2度大阪府庁を訪ね法人申請書を提出、12月24日に認可通知を受けるに至った。 北大阪地域に住む金理京さん(82)は、「これからは高齢者がさらに増える時代。今回の法人取得で、デイサービス事業はもちろん、幅広い地域事業ができる」。大学生の李熙士さん(20)は、「在日同胞が共に集まる場がとても重要だ。今回の法人取得が地域の活性化につながればいい」と語った。 「プッソリ」の理事長を務める総聯東淀川支部の金龍元委員長は、「地域同胞生活、同胞社会の情報発信の場にし、みなが安心できる空間を提供していこうと思う。デイサービス事業を行うための準備を年初からしっかり進めていきたい」と語っていた。 [朝鮮新報 2004.1.6] |