〈新しい世代、新年の抱負〉 正しい歴史観持ちアジア繁栄築きたい |
今年は一度戻った故郷札幌を離れ、再び東京で大学院生活を送ることになった。歴史家の卵として朝鮮史研究の道を邁進するため、結果を出すまでは帰省以外では故郷に戻るまい、と決心しての再スタートだ。いろいろな不安もあるが、朝鮮民族特有の「ケンチャナヨ(大丈夫)」精神でがんばっていこうと思う。 朝鮮半島をめぐる情勢は、日を追うごとに厳しくなるばかりだ。こういう時だからこそ東アジアに住む人々が正しい歴史観を持ち、交流の歴史、過去の不幸な歴史を乗り越え、アジアの繁栄を築いていくべきではないか。歴史研究の方法論、専門分野を追求し、東アジア共通の歴史観確立に向けての、小さな一歩を踏み出していきたい。 また、現在は留学同北海道支部の委員長も務めている。人数は少ないがウリマル習得熱が高く、秋のハングル検定では受験者全員が合格した。東京で過ごした大学生活で、私にたくさんの影響を与えてくれたのは留学同活動だった。札幌にいる残りの間、後輩たちになるべく多くのことを与えてあげたい。(崔誠姫、留学同北海道支部委員長) [朝鮮新報 2004.1.1] |