総連中央常任委員会徐萬述議長が在日同胞たちに新年のあいさつ |
総連第20回全体大会を誇り高く迎え、新世紀愛族愛国運動の希望ある前途を開いていこう 2004年の新年に際し、総連中央常任委員会徐萬述議長が在日同胞たちに新年のあいさつを送った。全文は次の通り。 在日同胞のみなさん。 私はかつてない激動した1年を送り、新たな勝利へと向かう輝かしい年、チュチェ93(2004)年を迎え、すべての在日同胞たちに総連中央常任委員会の名前で熱烈な祝賀のあいさつを送ります。 昨年は、わが祖国と民族において、総連と在日同胞たちの各家庭においても本当に感慨深い1年でした。 祖国では9月、5年ぶりに開かれた最高人民会議第11期第1回会議で、金正日総書記を国家の最高首位に変わりなく高く戴き、朝鮮民主主義人民共和国創建55周年を祝賀する政治祝典と行事が盛大に行われました。 昨年、米国は朝鮮に対する孤立圧殺策動を絶頂に達するかのように展開し、朝鮮半島において核惨禍を引き起こそうと無謀な騒動を繰り広げました。 しかし、総書記の先軍政治で鉄壁に固められたわが祖国はびくともしなかったし、むしろ米国の強硬には超強硬で応じ戦争の危険を防ぎ米国をして、われわれとの対話の場に出てこざるをえなくしました。 祖国人民たちは、一心団結の威力を誇示しながら限りなく緊張した情勢のなかでも国の強盛復興のための建設において大きな前進を成し遂げました。 北南関係においても昨年は、「わが民族同士」の大命題の下に交流と往来、共同行事が数多く行われ、統一志向を民族のとうとうとした流れになるようにし、南朝鮮において反米気運が高まり統一運動がさらに高揚しました。 一方昨年、総連と在日同胞を取り巻く環境は文字通り、祖国光復以来なかったもっとも厳しいものでした。 日本当局は、米国に追従し朝鮮に対する敵視政策をより露骨化し、その一環として総連に対して現行法を最大限悪用した法的規制を加えながらわが総連と同胞たちが長い闘争の過程に勝ち取った権利などを不当にも剥奪しようとしました。 日本の右翼反動勢力は、わが同胞たちの祖国往来の人道主義の航路である「万景峰号92」号の運航を阻もうと襲いかかり、総連の機関と民族金融機関などに銃撃、火をつけ爆破物を設置するテロまで敢行しました。 反朝鮮、反総連、反朝鮮人の殺伐とした社会的雰囲気が極度に悪化した上に日本経済の不況が長期化したことによって、わが同胞たちは日常生活と商企業活動において形容することのできない難関と苦難を体験しなければなりませんでした。 まさに昨年は、わが総連と同胞たちにとって1世たちが血と汗によって成し遂げてきた愛族愛国の業績と財産を守り抜くことができるのか、日本の地において同胞社会とわが民族性を守り抜くのか奪われるのかを分ける峻厳な1年でした。 しかし、わが同胞たちは誰もが崩すことのできない信念と不屈の意志で、立ちはだかる難関を乗り越え総連組織と同胞社会を守り抜いたし、困難であればあるほどさらに固く団結し元気を出して立ちあがる、愛族愛国の気質を余すところなく見せてくれました。 内外反動の陰険で凶悪な策動と悪意に満ちた宣伝が闊歩するなかでも朝鮮創建55周年を祝い、同胞文化行事と体育競技、同胞の集いをにぎやかに行ったことや、支部と分会で同胞たち自身が率先して民族性を守り民族学校と同胞トンネを守ろうと多様な大衆運動を広範に繰り広げたことは、全ての同胞たちの愛族愛国の至誠がどれほど熱いものなのかを誇らしげに見せてくれました。 他人があらぬ話をする時、われわれが本当のことを話さなければならないと、同胞宅を一軒一軒訪ね歩いて活動した総連と女性同盟の分会長と分会委員たち、愛族愛国運動の生命線である民族教育事業を守り後代の未来のために熱意を捧げた青商会と学校オモニ会を始めとする学父母たち、困難であればあるほど金剛山歌劇団公演を組織しなければならないと勇躍立ち上がり、いつもの時よりも多くの観客を集め成功させた非専従の役員たちと支部、分会の熱誠同胞たち、まさに在日同胞たちこそ異国の地においても民族的尊厳を屈せず守り抜いていく真の愛国者たちです。 同胞商工人たちは、日本の右翼反動たちが彼らの企業活動を妨害し、日本の経済不況と過当競争をはじめ経済環境がさらに悪化するなかで深刻な経済難に見まわれました。 しかし、同胞商工人たちはこんにちの難局を打開するために先代が成し遂げた愛族愛国の伝統を継承し、商工会に結集し、相互扶助しながら企業を守っていったし、学校を助ける活動をはじめとする愛族愛国事業を物心両面から支援しました。 朝青と留学同の新世代たちも、総連と同胞社会の継承者らしく斬新で大胆な事業を積極的に組織し、朝鮮青年の気迫を見せてくれました。 朝鮮学校の生徒たちも大阪朝高ラグビー部と京都朝高サッカー部が地方競技大会で優勝し、全国大会に出場する成果を達成したのをはじめ、日本の弁論大会と芸術競演、体育競技などにおいて優秀な成績を上げ民族教育の優越性を内外に誇示し同胞たちに勇気と喜びを与えてくれました。 昨年、わが同胞たちは内外反動たちの騒動の前でただ黙って耐えるのではなく、果敢に正面から突破していきました。 関東大震災朝鮮人虐殺80周年に際しては、多様な行事と集いを通じて内外に日帝の野獣的な蛮行を暴露、糾弾し、日本当局の民族教育への不当な差別政策と反総連策動に対しては全同胞的な抗議闘争を展開しました。 わが同胞たちは、こんにちの難局を打開していくために地域と生活の場で日本市民たちとの対外事業を活発に繰り広げ、6.15共同宣言に基づいて南の同胞たちとの連帯と同胞社会における民族団合事業にも積極的に立ち上がりました。 また、祖国に「総連愛国林」を造成する事業をはじめ祖国の建設に寄与することも多く行いました。 私は、総連組織を守り民族学校と同胞社会を守るためにあらゆる困難を跳ね返し、世人が称える愛族愛国事業に至誠と努力をすべて捧げたすべての同胞たちに心からの敬意を表し感謝を送ります。 昨年、総連組織と活動家たちは同胞たちの期待に応えるために、透徹した信念と強固な志を持って奮闘しました。 総連は、金日成主席の高貴な愛国遺産である総連組織と1世同胞たちの愛族愛国の業績を固守していくため、年初から愛族愛国運動に拍車をかけてきました。 5月に総連中央委員会第19期第3回会議拡大会議を開いた後、「活動家たちは同胞たちの中に! 活動は支部を中心に!」というスローガンを掲げ、同胞たちと情で接し彼らに奉仕するためいっそう精力的に活動しました。 11月からは、「総連第20回全体大会を誇らしく迎えるための7カ月運動」に力強く立ち上がりました。 総連は、民族教育文化事業と同胞生活奉仕活動を愛族愛国運動の2大中心の柱として堅持し、民族性を固守するための事業と同胞生活相談綜合センターを拠点とした同胞奉仕、福祉活動を力強く推し進めてきました。 総連は、日本当局と内外反動勢力たちの反朝鮮、反総連、反朝鮮人策動を打ち砕きながら、活動家たちと同胞たちの力を結集して「万景峰92」号の運航を守り抜き、随時、記者会見と抗議活動を組織し対外人士たちとのたゆまない活動を通じ、朝鮮の尊厳と同胞たちの生活と民族的権利を守ることに献身してきました。 まさに昨一年間は、同胞たちと活動家たちが一丸となり度重なる難関を乗り越え組織を守り、民族性と同胞社会を守り抜いた闘争の過程であったし、同胞たちの決して揺らぐことのない信念と意志が誇示され、それが愛族愛国運動の歩みに刻まれた力強い前進の年、またとない貴重な革新の年でありました。 同胞のみなさん! 私たちは、不退転の信念と団結した力で厳しい環境を乗り越えてきた高い矜持と自信、新たな覚悟と抱負を抱き新しい年チュチェ93(2004)年を迎えました。 現在、祖国では今年を2005年に迎える祖国光復60周年を1年後に控えた年として特別に重要視し、強盛大国建設において一大飛躍を起こす年にする決心で年初から英雄的偉勲を創造していくことでしょう。 新年、わが国は金正日総書記の卓越した領導により、朝鮮の自主的尊厳とわが民族の平和と安定を確固としたものにするために米国との対決の重要な局面を必ず勝利的に収め、朝鮮の国際的威信はさらに高まっていくでしょう。 また民族の団合、和解、交流をさらに固いものにし、祖国の統一を早めるための闘争においても新しい前進が遂げられることでしょう。 一方、今年も日本の反動勢力たちは反朝鮮、反総連、朝鮮人排他の策動を悪らつに敢行していくだろうし、総連にはそれらを乗り越え組織と同胞社会を守り抜いていかなければならない重大な課題が提起されています。 その過程では、さまざまな難関がたちはだかる隘路を歩んで行かねばなりませんが、われわれが歩む愛族愛国の道は勝利に向かう道であり、必ず明るい活路が切り開かれることは明白であります。 われわれは、朝米対決をはじめとするこんにちの情勢が総書記の意図と構想通りに有利に変えられ、それに沿ったわれわれの力強い闘争により、総連と在日同胞を取り巻く環境もいい方向に転換されていくものと確信しています。 新年に総連は、結成以来かつてなかった歴史的な時期に第20回全体大会を開くことになります。 総連20全大会は、主席の遺産であり愛国1世たちの業績である総連と愛族愛国事業を守り、代を継いで継承発展させていくうえで格別に重要な大会になります。 総連は、活動家たちと同胞たちの力を集め20全大会を新しい世代をはじめとする同胞たちの志向と要求に合わせ、新世紀の在日朝鮮人運動の進路に沿って同胞社会の新しい姿を築き、民族教育文化事業と同胞生活奉仕活動を新たな段階に発展させる画期的な大会として輝かせるでしょう。 総連第20回全体大会を開催し、新たな段階へと愛族愛国運動を飛躍させていく今年の事業に、総連と同胞社会、在日朝鮮人運動の前途が大きくかかっています。 同胞のみなさんも、今展開されている総連第20回全体大会をめざした7カ月運動にさらに力強く立ち上がり、各地域において実りある成果を達成し、大会を勝利者の大会、団結の大会として誇らしく迎えるために奮闘してくださるよう願う次第です。 私は、みなさんが総連第20回全体大会を誇らしげに飾り、2005年に迎える総連結成50周年を1年後に控えた意義深い今年、より多くの成果を成し遂げ、同胞のみなさんのご健康と家族に幸おおからんことを心から願っています。 2004年1月1日 [朝鮮新報 2004.1.1] |