孔雀もふくろうも雀も その命 同等たるを 君 知るや
鉄先で火打石うてば ついには火種となり燃え立つを 君 知るや
微々たりともしきりに押しやれば やがては広がり行くを 君 知るや
健脚の行く遥かな道を 足痛めども行くを 君 知るや
崔南善(チェ・ナムソン、1890―1957) 詩人は植民地末期、その親日活動の記憶とともに名前の挙がる人物であるが、「啓蒙期詩歌集」(文芸出版社1990)では詩人の代表作「海から少年へ」(1808)が新詩―新体詩の産声となったとされ掲載されている。(選訳・康明淑)
[朝鮮新報 2003.12.24]