青い山が白雲を頂くように わが頭上には常に蒼空がある
空に向かって山林のように両腕を翳すことがどんなに気高いことか
両足はたとえ軟弱であろうと若き山脈 絶え間なく動く丸い地球を踏みしめている…
山のようにしっかりと地球を踏んで生きることがどんなに嬉しいことか
骨身を削る生活もいとわない 夕闇の野道に立ってまたたく星を見上げよう
星を見上げるのは 空の下に生きる聖なるわが日課だから…
「文章」(1939)に収録 辛夕汀(シン・ソクチョン、1907―1974) 詩集に「ろうそくの火」(1939)、「悲しき牧歌」(1947)。どんな時も上を向いて、しっかりと地を踏んで生きていこうよと呼びかけているようだ。(選訳・康明淑)
[朝鮮新報 2003.10.1]