空を仰ぎ
泣きはしても
空が恋しく泣くのではない
両足伸ばせぬこの地が切なく
空を睨めば
涙が溢れる
太陽よ笑うな
月も昇るな
1926 李相和(リ・サンファ、1901―1943) 主な作品に「詩人に」、「嵐を待つ思い」、「私の寝室へ」などがあるが、生前に詩集は刊行されていない。学生時代、詩人の代表作「奪われた野にも春は来るのか」に出会い、いつか自分もこんな詩を書きたいとひそかに思った。(訳・康明淑)
[朝鮮新報 2003.7.30]