top_rogo.gif (16396 bytes)

覚書

 わたしにむける言葉は
 人が嫌がる言葉であろうと躊躇わないでください

 よしんば称賛に価することであろうと 叱ってください
 愚か者と言ってください

 わたしを煽てる言葉
 それは毒薬とおなじですから

 伸びゆく芽を
 なぎ倒す暴風雨とおなじですから

 わたしにむける言葉は
 嘲り笑う言葉であろうと躊躇わないでください

 それがわたしを救う言葉となるのですから
 ああ 友よ、すべての先駆者よ!

1927

朴世永(パク・セヨン、1902―1989) 「愛国歌」の作詞者。代表作は自由と解放への渇望をうたった「岩つばめ」。「イムジン河水清く/とうとうと流る」で始まる「臨津江」は日本でもおなじみだが、この歌の作詞者が朴世永であることはあまり知られていない。(訳・康明淑)

[朝鮮新報 2003.5.28]