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山よ ハンラよ

 わが国 南端に高くそびえる山よ
 お前も今日こそ胸を開け
 闇をおしやれ 陽光に火をつけろ
 黎明を呼び込め 心臓を燃やせ

 ああ、
 山よ、ハンラよ 火を吐け

 青い服を着るのか、白装束に身を包みながら
 千万年歳月にまた一年、無為に過ごすのか
 天空に火を噴くそなたのように
 人々の怨恨の火 今 噴出す

 ああ、
 山よ、ハンラよ 火を吐け

 聖なる山 白頭の峰に続け
 智異山 太白山 火柱あげて呼んでいる
 一つの民族 分かれていくとせ
 一つになりたい心と体 火のように噴きあがる

 ああ、
 山よ、ハンラよ 火を吐け  

 1962.7

 呉常弘(オサンホ) 

 オ サンホン詩集「山よ、ハンラよ」1987年刊行に収録

[朝鮮新報 2003.3.19]