わたしは見たくはありません 行かれる時には だまってただ静かに送りだします
ヨンビョンの薬山 つつじの花 両手いっぱい摘んで道にまいてあげましょう
一歩、一歩 その花を 踏みつけて行かれればよいでしょう
わたしは見送りはしません 行かれる時は 死んでも涙など流しません
※「開闢」に収録。1922・7 金素月(キム・ソウォル) 1902―1934。民謡的な叙情詩人としてひろく民衆に愛された詩人。(訳・全佳姫)
[朝鮮新報 2003.2.5]