朝鮮創建５５周年に際して、日本キムイルソン主義研究会が編集した金正日総書記の著作集である。金日成主席の逝去（１９９４年７月８日）後に発表された１３編が収められている。

　「歴史を創造する新しい実践活動において思想の果たす役割は大きなものがあり、時代は思想がつくるといっても過言ではありません。現代は自主性の時代であり、世界中の人びとが自主的に生きようとしています」（発行に際して）。そういう時代にあって、
金日成主席はチュチェ思想を創始し、朝鮮式社会主義建設を推し進めてきた。今は
金正日総書記がそれをそのまま継承している。「朝鮮とチュチェ思想を深く理解するうえでの一助となれば幸い」と発行者である日本キムイルソン主義研究会の田代菊雄会長は述べている。

　本書に収められた主な著作　「社会主義は科学である」（１９９４年１１月１日）、「思想活動を優先させることは社会主義偉業の必須的要求」（１９９５年６月１９日）、「チュチェ哲学は独創的な革命哲学である」（１９９６年７月２６日）、「革命と建設において主体性と民族性を固守するために」（１９９７年７月２６日）、「キムイルソン主席の祖国統一遺訓を貫徹しよう」（１９９７年８月４日）、「共同通信社の質問にたいする書面回答」（２００２年９月１４日）

　定価＝２０００円（本体１９０５円）、発行＝（株）白峰社（TEL　０３・３９８３・２３１２）

［朝鮮新報 2003.12.15］