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〈大学受験資格問題〉 大阪大学で緊急集会

 大阪大学教員や学生らが主催する緊急リレートーク集会「朝鮮学校出身者に受験資格を! 9.9緊急リレートーク集会〜阪大がついに動く!!〜」が9月9日、同大学で開催された。近畿圏の国立大学教員、朝鮮学校教員、学生、弁護士らがそれぞれ発言し、民族学校出身者の大阪大学への受験資格を一刻も早く認めるよう呼びかけた。

 集会では、村上正直大阪大学教授が報告し、「日本が加盟している主要な人権条約の履行監視機関は(民族学校出身者の受験資格差別問題について)異口同音に同じような懸念を表明している。人権条約からみて問題があるというのは、もはや国際常識である」と述べた。

 水野直樹京都大学教授、宇野田尚哉神戸大助教授が各々の大学での現状を報告。続いて冨山一郎大阪大学助教授が同大の現状と教員のネットワークについて報告した。

 大阪朝鮮高級学校の尹誠進教務部長が8月の文部科学省発表の不合理性について述べ、続いて「在日コリアンの子ども達に対する嫌がらせを許さない大阪弁護士の会」の豊島達哉弁護士、田中俊弁護士が報告した。田中弁護士は、同日付に出された、受験資格問題に対する大阪弁護士会会長声明を携えて発言した。

 「ストップ! 子ども達への民族暴力。行動する日本人・大阪」代表の戸田ひさよし門真市議は、地域での啓発活動などについて、同大大学院生で阪大民受連(民族学校出身者の受験資格を求める阪大連絡協議会)の文鐘聲さんは、同協議会の活動報告を行った。

 集会の最後には、大阪大学に対し、一刻も早い解決を求める決議文が採択され、翌日に同大総長、入試制度委員会などに提出した。【留学同大阪】

[朝鮮新報 2003.10.6]