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朝鮮戦争停戦協定50周年に際し、在日本朝鮮社会科学者協会が初の日本語版ブックレット発行

 在日本朝鮮社会科学者協会(社協)中央常任理事会が、朝鮮戦争停戦協定50周年に際して、「戦争か、不可侵か」と題する「社協ブックレット」を9月1日付で発行した。社協はこれまで朝鮮語の「社会科学論文集」を発行してきたが、日本語によるブックレットの出版は初めて。これに対し、金和孝同協会中央常任理事会会長は、「情勢の動きにより敏感に対応し、より広く朝鮮半島情勢を知ってもらうため」と説明し、「在日同胞ならびに日本の皆様方に広く愛読され、朝鮮を正しく知るための一助になれば」と話している。

 社協は7月16日、朝鮮戦争停戦50周年を迎えるにあたって、今日の朝鮮半島情勢問題を半世紀前にさかのぼって歴史的に検証し、その焦点とこれからの展望を掘り下げて考察する目的で、「戦争か、不可侵か」と題する公開シンポジウムを開催した。ブックレットは、ここでの3人の専門家による報告をまとめたものだ。康成銀朝鮮大学校教授の「38度線・軍事境界線−新たな停戦機構と平和協定の模索」、フリージャーナリスト元英哲氏の「不可侵条約と朝米関係の行方」、「日韓分析」編集人北川広和氏の「核問題における米日の責任」のほか、資料として、朝米基本合意文、核問題と関連した朝鮮外務省スポークスマン談話が掲載されている。

 問い合わせは社協中央へ。TEL 03・3816・4335 住所=東京都文京区白山4―33―14

[朝鮮新報 2003.9.19]