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〈関東大震災−朝鮮人虐殺から80年〉 横網公園「追悼式」での日本人参加者の声

 1日、都立横網公園で日本市民らが主催して行われた「朝鮮人犠牲者追悼式」参加者のコメントを紹介する。

 吉田博徳(日朝協会東京都連合会会長) 関東大震災から80年の月日が流れ、多くの震災体験者はこの世にいない。しかしながら、われわれは6000人にものぼるまったくの罪のない朝鮮人、中国人たちが無惨にも虐殺された歴史を忘れてはならないし、繰り返してはならない。

 こんにちに到っては朝鮮の核問題をめぐり、朝米関係の緊張が高まるにつれ、日本政府は有事法を制定し、自衛隊の海外派兵の道を開いた。また、マスコミの「北」叩きが脅威論を助長し、新潟などでは総聯本部が銃撃され、信用組合支店に爆発物と見られる不審物が置かれる事件が相次いで起きた。

 われわれは、80年前に起こった事態がまた繰り返し行われることに憂慮している。

 武器をもって人を殺しあうようなことをけっして引き起こしてはならない。世界とアジアの平和のため関係各国の人々と手をとりあっていきたい。

 榎本喜久治(亀戸事件追悼会実行委員会事務局) 80年前に起きた関東大震災では、多くの朝鮮人、中国人が日本刀などで虐殺された。

 亀戸では10人の労働者などが軍隊の手によって無惨に殺された。

 戦争の歴史を省みると、いつの時も国民が一番ひどいめにあっている。

 本日、震災80周年を迎えたが、10年前にくらべ、(当時の状況にたいする)研究がずいぶんなされている。闇に葬られた真相が着々と究明されている。今後もこのような集会を通じ、さらなる事件の究明をしていきたい。

[朝鮮新報 2003.9.6]