総連福岡県本部へのテロ事件、日本各界人士の憤りの声 |
8月24日に総連福岡県本部と朝銀西信用組合福岡支店から爆発物らしきものが発見された事件で、県内の日本各界人士から引き続き怒りの声が上がっている。 永松義博(福岡県高等学校教職員組合執行委員長) 暴力や脅迫で人々を不安に陥れ、自らの主張を通そうとする行為はまさに「テロ」であり、このような卑劣な行為は断じて許されない。早急な真相解明を求める。日朝両国の課題の解決は、正しい歴史認識に立ってお互いが真摯に対話していくことが重要であり、対話による平和的解決以外には考えられない。 郡島恒昭(光照寺前住職) 先の大戦、それ以前からの植民地支配を反省批判するどころか、排外的な国家主義者は、自国が台湾、朝鮮を植民地として土地の略奪、拉致(強制連行、強制労働、従軍慰安婦)、神社参拝の強要、日本語強制、創氏改名など人道上許されざる行為をしたことを認めない。この問題は、極右の仕業には違いないが、朝鮮を悪役に仕立てて有事立法、イラク特措法などを成立させ「戦争する国」にしている政府の責任も免れない。 梶村晃(九州・沖縄平和研究所) 敵意に満ちた悪質なテロ行為は、かつての植民地時代の排外的、朝鮮蔑視の態度そのものであり、さらにそれを復活、拡大し、朝鮮との国交回復を拒絶しようとするものだ。貨客船「万景峰92」号に対する過剰とも言える対応にも驚いている。敵意に満ちたテロ行為や、物々しい政府の対応はいたずらに両国の対立を深刻なものにしていく。今、大切なことは、まず在日朝鮮人と日本人一人ひとりが手を結び、友好交流の中から信頼感を深めていくことだ。(順不同、文責編集部) [朝鮮新報 2003.9.2] |