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「万景峰92」号の新潟出港で総連中央副議長、談話発表

 今年初めて「万景峰92」号により祖国訪問団が実現したことを心から喜んでいる。また、新潟をはじめ日本各地で朝・日友好親善を願い、同号の正常な運航再開を支持し、協力してくださった日本各界のみなさんと関係各位に、心から感謝の意を表する。

 しかしながら、同号が出港するまで、常軌を逸した反共和国、反朝鮮総連策動と同号に対する中傷と誹謗が繰り返されたことは、はなはだ遺憾である。

 今回、日本当局は150余名の検閲スタッフを動員して、あたかも「犯罪捜査」のような物々しい船内検査を強行した。さらには、行き過ぎと言わざるをえないPSC検査を行い、10時間近くも出港を遅らせたことは理解しがたい。

 同号の入港を阻止する目的をもって、新潟、神奈川、福岡、岡山などで朝鮮総連と民族金融機関に対する銃撃や爆破物事件等の卑劣なテロ行為が頻発し、入港に反対する騒ぎが公然と行われたことは、許されるものではない。

 同号の積荷である冷凍牛肉やワイン等は、合弁焼肉レストランの営業用輸入品であり、調べれば直ぐ分かることなのに、偏見と憶測にもとづいて国家の尊厳を冒とくするデタラメな報道をするに至っては、反共和国宣伝の極みである。

 今回、日本当局が検査の名の下に行った同号に対する非友好的な対応と、一部の反動勢力の妨害策動に対し、朝・日友好親善を願う両国人民の志向と念願、崇高な人道主義精神に反するものとして強く抗議する。

 今後、日本当局が誠意をもって「万景峰92」号の正常な運航と在日朝鮮人の祖国往来を保障するよう強く望む。

[朝鮮新報 2003.8.28]