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正しい歴史認識を−秋田県朝鮮人強制連行真相調査団主催で強制連行現場訪ねる

県内の鉱山跡を訪ねる参加者ら

 秋田県朝鮮人強制連行真相調査団(野添建治代表委員)主催による「朝鮮人連行者のいた現場を歩く会」が7月26日に催され、日本市民と同胞ら30余人が参加した。

 同調査団は8年間にわたる調査で、県内67の事業所に約1万5000人の連行者がいたことを確認。鉱山での落盤事故などにより多数の犠牲者も出たが、犠牲者の墓として残っているのは県内2カ所だけだ。

 会では「こうした連行の事実を知る県人は少ない。就労現場に立ち、こうした歴史を正しく認識しておくことが大切」(野添代表委員)として初めて企画。

 一行は当日、バスに乗って花岡鉱山(大館市)、小坂鉱山(小坂町)、尾去沢鉱山(鹿角市)、大沢鉱山(比内町)を訪れた。

 花岡鉱山には、延べ400〜500人の朝鮮人が連行され、約100人が死亡したと伝えられる。44年5月の「七ツ館落盤事故」では11人の朝鮮人が生き埋めとなり、遺骨は今も埋まったままだ。【総聯秋田県本部】

[朝鮮新報 2003.8.7]