市民と共に学校支援へ−「朝鮮学校を支援する千葉県女性議員と県民の会」 |
「朝鮮学校を支援する千葉県自治体女性議員の会」総会が25日、船橋市民勤労センターで行われ、会員とともに女性同盟県本部管下の活動家らが参加した。同会は県と各市に千葉朝鮮初中級学校への補助金増額を働きかけていくことなどを目的に2000年10月、県と各市議会の超党派女性議員30数人の賛同を得てスタート。その後、会員も徐々に増えていった。この日の総会では、議員だけでなく、より幅広い日本女性を網羅して朝鮮学校を支援していこうと、名称を「朝鮮学校を支援する千葉県女性議員と県民の会」に改め、今後の活動内容を決定した。 総会ではまず、栗山栄子代表(前県議会議員)があいさつし、最近の朝鮮半島情勢についてふれ、日本の一部のマスコミ論調がおかしくなってきていると述べながら、われわれ日本は過去の歴史をきっちり学び、同じ過ちを繰り返さないよう、共通の認識を持って朝鮮と接していくことが求められると語った。 次に、女性同盟県本部の李勝香委員長があいさつ。5年前から県と各市の議員らとの交流を本格的に行い、こうした過程で同会が結成され、千葉初中支援のみならず、最近では外国人学校卒業生の日本の大学受験資格差別是正運動にも多くの支援を寄せてくれたことに謝意を述べながら、朝鮮学校の教育権を守り拡大していくために、細く長く粘り強く運動を推し進めていこうと呼びかけた。 また総聯県本部の宋岩佑委員長が最近の朝米、朝・日、北南関係など、朝鮮半島を取り巻く情勢について語った。 総会では、湯浅和子事務局長(県議会議員)が活動報告を行った後、今後の活動として、@予算決定の12月までに朝鮮学校への補助金増額を県に求めA受験資格問題と関連して進めている署名運動を9月末まで引き続き行いB秋に千葉初中を訪問する―ことなどを決めた。 参加者らは、「朝鮮学校の子どもたちも差別なく日本の子どもたちと同等に学ぶ権利が与えられるよう努力していきたい」「地域の人も網羅し、運動を幅広く展開していきたい」などと語っていた。 [朝鮮新報 2003.7.29] |