総連中央国際統一局長、談話発表−江藤発言を糾弾 |
韓正治・総連中央国際統一局長は、江藤隆美・衆議院議員(自民)が朝鮮に対する日本の植民地支配を正当化する暴言を行ったことと関連し、それを糾弾する以下のような談話を14日、発表した。 江藤衆院議員は12日、福井市内で行われた自民党支部定期大会で、朝鮮に対する植民地支配を正当化する時代錯誤的な暴言を臆面なく再び繰り返したばかりか、「朝鮮半島有事」をうんぬんしながら、「泥棒」「人殺し」「騒乱」などの排他的で敵意に満ちた言辞をやたらと用いて、在日朝鮮人をはじめとする在日外国人を冒涜し、社会不安を助長する到底許しがたい妄言を行った。 朝鮮に対する日本の植民地支配について、歴史的事実とはまったく異なる「国連の承認」をうんぬんし正当化しようとした江藤発言は、「創氏改名」を美化した麻生発言が強い批判を受けた直後に意図的になされたもので、今なお日本の政界に朝鮮に対する侵略を一切反省せず、時代錯誤の宗主国意識、軍国主義的発想が根深く残っていることを示すものである。 江藤発言はまた、「朝鮮有事」を想定して、何千、何万の難民が押し寄せ「騒乱」を起こすなどと故意に危機意識をあおり立て、一部在日外国人による犯罪を誇張することで在日朝鮮人をはじめとするすべての在日外国人を治安対象化し、弾圧しようとする重大な意図を露骨にし、日本国民のなかに反朝鮮、反総連、反朝鮮人感情を吹聴する危険きわまりない妄言である。 とくに江藤議員の妄言は、80年前の関東大震災時に朝鮮人大虐殺を引き起こした流言飛語を想起させるものとして強く断罪されるべきである。朝・日両国民の友好親善を願う総連は、江藤議員の妄言を断固糾弾するとともに、発言を即時撤回して謝罪することを強く要求する。 [朝鮮新報 2003.7.15] |