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〈大学受験資格問題〉 「弁護士有志の会」に法的な矛盾も「検討中」と文科省回答

 文部科学省に対し、大学入学資格に関する諸規定および取り扱いに多くの法的問題点があるとして、認めない理由などについて質問書を出していた「外国人学校、民族学校の問題を考える弁護士有志の会」(共同代表=新美隆、丹羽雅雄弁護士)メンバーに対し、文科省から回答があった。亀田徹・高等教育局大学課課長補佐をはじめ5人が東京・霞ヶ関の日本弁護士会館に赴き、有志の会メンバーの新美隆、師岡康子、金舜植、張學★(金偏に柬)、高英毅弁護士らに13項目の質問について口頭で回答した。

 有志の会は、大学入学資格を定めた学校教育法施行規則第69条などの矛盾点を指摘。公私立大学が独自に受験資格を認めている現状を指摘しながら、「国立、公立、私立の設置主体によって権限に異別があるのか」、大学院に関して独自判断を認めているのと同様、大学の独自判断を認める規定を設けることはできないのか、などを聞いた。

 同省は多くの質問について「検討中」と答えるに留まり、発表の時期については「平成16年4月の入学者を念頭に検討している」と返答した。

 有志の会は8日現在36の国立大学に対し、朝鮮高級学校生の受験資格を直接認めるよう申請している。返答期限は7月末。

[朝鮮新報 2003.7.14]