「『戦時性的強制被害者問題解決促進法法案』の早期審議を求める緊急集会」開く |
日本の「『戦時性的強制被害者問題解決促進法法案』の早期審議を求める緊急集会」が7日、参議院議員会館で行われた。この法案は1月、民主、共産、社民3党と無所属議員13人によって参議院に提出され、それから5カ月が経つものの一度も審議されてない。「慰安婦」問題については、98年に下関地裁支部が問題を放置してきた国と国会の立法不作為を指摘(上告審で棄却)し、今年4月には東京地裁が被害事実を認め、立法や行政措置による被害者救済を強く促した。しかし、日本には被害者を救済する法がなく、参議院には関連法案が提出されているにもかかわらず放置されているのが現状だ。集会には、日本の植民地支配時代、日本軍の「慰安婦」として強制連行された南の被害者、安点順さんと南での法案制定を目指している金希宣国会議員、同法案を提出した7人の国会議員らが参加し、法案の必要性を確認し合いながら、早期審議入りと制定を求めた。 南では制定を決議 集会ではまず、岡崎トミ子参院議員(民主)があいさつ。「被害を受けた安さんがつづったものを読んだが、涙なしでは語れない。女性共通の思いを持って『慰安婦』問題解決にあたっていきたい。二度と同じ歴史を繰り返さないよう、韓国の国会議員とともにそれぞれの国会を動かしていきたい」と語った。 次に金希宣議員が報告し、韓国国会では2月に在籍議員163人の満場一致で法案制定促進決議が採択されたと指摘。「戦後半世紀、当然解決されるべき問題がいまだに解決されていない現実に対して、一国会議員として反省している。日帝植民地36年間に強制連行された若者たちは350〜850万人に達し、日本軍の性奴隷として過ごした朝鮮人女性は20万人と推定されている。にもかかわらず日本政府はサンフランシスコ講和条約と65年の韓日協定で責任を果たしたという立場をとり、謝罪と補償に目を背けている。過去、日本によって組織的に行われた非人道的な犯罪行為に対して公式に謝罪することが先決だ」と強調した。 「生きている間に」
集会では発言が続いた。 安点順さんは、13歳の時に中国に連行され、解放1年後、中国からソウルに戻ったものの、結婚もせず暮らしてきた過去を振り返りながら、「後遺症で大手術を2回もした。私よりもかわいそうなハルモニたちが韓国にはたくさんいる。日本政府はしっかりと謝罪をし、一日も早く解決してほしい」と涙ながらに証言した。 韓国挺身隊問題対策協議会の姜珠慧さんは、現在韓国に生存する129人の被害者らの言葉を代読すると強調しながら、「『慰安婦』問題の正しい解決のために、被害者と挺対協は13年間、継続して日本の国会にこの問題を解決できる特別法の制定を要求してきた。被害者らは生きている間にこの問題が解決されることを切実に望んでいる。法案が日本の国会で審議され、必ず通過することを願っている」と述べた。 吉川春子参議院議員(共産)は、「自民党が一番恐れているのは、この法案を容認して採決すること。採決すれば、自民党与党は否決しなければならず、そうなると国際的に不信を買うからだ。これはとても卑怯なこと。これから十分協議し、状況を整え解決できるようがんばっていきたい」と訴えた。(金明c記者) [朝鮮新報 2003.7.14] |