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外国人学校卒業生推薦入学白紙に−福岡県立大、県が再考促す

 報道によると、朝鮮学校など外国人学校卒業生に一般入試で大学入学資格を認めている福岡県立大学(田川市)が、来年度から推薦入試も認めようとしたところ、県から再考を求められ、断念したことがこのほど明らかになった。朝日新聞6日付が報じた。

 文科省は外国人学校卒業生には受験資格を認めていないが、「受験は公平に」というそれぞれの判断から、一般入試の受験資格を認める公立、私立大が増えている。だが、推薦入学にまで門戸を広げている大学はまだない。

 同大は昨夏、九州朝高から推薦入試で受験できないかとの問い合わせを受け、入試委員会が資格改定に着手。4月の教授会で資格の対象校に「本学が高校と同等の教育を行っていると認める学校」を認めると決め、学部代表者らで構成する評議会も了承し、内容は6月から進学説明会などで配布された。

 が、6月末に県学事課から「法令の枠内でやってほしい」との電話があり、3日の評議会で頓挫した。

 同大がその対象に選んだのは「個人」ではなく、「学校」。つまり学校自体のレベルを認めるというものだった。

 報道によると、同大の学長は「最終的に法令上、難しいと判断した。国は早く外国人学校を高校と同等と認める法改正をしてほしい」と話している。

[朝鮮新報 2003.7.10]