top_rogo.gif (16396 bytes)

口実作りの共和国「脅威論」

 私は今、明治以来の日朝関係史を記録映画にするため、調査学習を続けています。明治初期、日本の資本主義的基礎を築くため、朝鮮半島から金や米、大豆を強奪同様に輸入し、そのことに反発して立ち上がった農民の革命運動を、日本軍を派遣して弾圧した。数十万の農民の命を奪い、引き続き清国軍を挑発して日清戦争を引き起こし、巨額の賠償金を奪った。これが日本資本主義建設のベースになった。その時に、日本国内に盛んに広められ侵略の根拠にしたのが「征韓論」であった。

 現在、世界第1位のアジア投資国になった日本は、その権益を守るため海外派兵が必要な国になっている。その口実作りに、共和国「脅威論」を、根拠もないのになりふりかまわずでっち上げている。明治以来、アジアの民衆を踏みつけにして、日本だけが経済発展するという社会構造が何も変わっていない。(高岩仁、記録映画作者)

[朝鮮新報 2003.6.17]