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「万景峰92」号25日に新潟入港−朝鮮海外同胞援護委員会、正式に通知

 朝鮮海外同胞援護委員会は18日、「万景峰92」号の運航と関連し、在日本朝鮮人総聯合会に手紙を送ってきた。手紙では、同船を25日に入港させると正式に知らせてきた。手紙の全文は以下のとおり。

 朝鮮海外同胞援護委員会は「『万景峰92』号による祖国訪問を願う同胞らの集い」参加者たちが送った切実な手紙を受け取った。

 われわれは「万景峰92」号を日本へ送ることを痛切に願うその手紙から、祖国に対する慕情と共和国に住む家族、親族への熱い血肉の情をあらためて強く感じた。

 思えば思うほど、祖国を遠く離れ、異国の地で暮らす在日同胞が祖国を往来する人道主義的な航路を妨げるために、戦時状態にでもみられるぞっとするような恐怖の雰囲気と非常事態をかもし出し、「万景峰92」号に対するありとあらゆる虚偽や中傷で日本の国民感情を極度に刺激し狂奔した日本の右翼反動勢力に対して、こみ上げるような民族的義憤と憤激を禁じえない。

 日本帝国主義統治時代、徴用や徴兵、強制連行により血の涙を流しながら玄海灘を渡り、あらゆる冷遇とべっ視をこうむってきた在日同胞1世とその子孫である在日同胞にとって、愛する祖国を行き来し、同胞愛の心と血肉の情を分かち合うことは人道的、道徳的見地からも、何人も妨げることのできない当然の民族的権利である。

 まして、幼い在日朝鮮学生たちが、夏休みに東海を越え、教科書を通してのみ知りえた母なる祖国の地を思う存分歩きながら、民族を知り、愛国の志と才能を育み、朝鮮の真の姿を目にすることは、彼らと父母たちが大切にしてきた願いである。

 にもかかわらず、日本の反動勢力が狂乱的な反共和国騒動を引き起こし、長い間朝・日間の人道主義航路をつないできた「万景峰92」号を冒涜し新潟入港を阻んだことは、祖国と同胞社会はもちろん、国際的にも憤激をもたらす反人倫的な犯罪行為である。

 海外に暮らす世界のすべての国々、すべての民族が等しく自国を訪れる自由往来の時代に、なぜ在日同胞だけが日本の反動勢力の妨害によって愛する祖国を訪れることができないのだろうか。

 朝鮮海外同胞援護委員会は、日本反動勢力の策動があるとも、民族的大祝典となる建国を、祖国で暮らす愛する家族、親せきたちとともに迎えたいと願う在日同胞の切なる思いと祖国往来の正常化を願う痛切な願いを深く考慮し、8月25日に「万景峰92」号を新潟港に入港させることを正式に知らせる。

 われわれは祖国往来を願う在日同胞たちが神聖な人道主義航路により家族、親せきが待つ祖国の懐へ「万景峰92」号に乗って、堂々と、そして無事に来ることを心から願うものである。

[朝鮮新報 2003.8.19]