初めての北南教員交流−南の全教組代表団7月29日から平壌訪問 |
【平壌発=李松鶴記者】南の全国教職員労働組合(全教組)代表団一行130人が7月29日から8月2日まで平壌を訪問し、北の教育者、子どもたちと交流を深めた。全教組の平壌訪問、また北南教育者交流も初めてのことで、「歴史的な出会い」に双方は感激を抑えきれず、さまざまな行事を通じて理解を深め合った。そして、朝鮮半島の戦争危機を回避し、自主的平和統一のための実践行動の先頭に立つことを誓うと共に、北南の子どもたちを民族の有能な人材に育てるために教育者の相互訪問、経験を交換、共有するための討論会開催などについて意見を交わした。代表団一行は訪問期間、市内の学校や妙香山などを訪れた。 北の子どもと一緒に
1日、行われた万景台学生少年宮殿での双方教育者たちの対面と芸術公演、民俗体育競技。初対面とは思えないくらいに打ち解け合い、楽しく、有意義なひとときを過ごした。 あちらこちらで会話がはずんでいたが、中には「南北の子どもたちが今、この場にいるわれわれのように打ち解け合い、さらには恋をする時代が今すぐにでも来るようだ」という声が聞かれた。 民俗体育競技では、参加者みんなが汗を流した。 北の子どもたちも参加した「先生探し」は、大いに盛り上がった。子どもたちが指名された北南の教員を探すのだが、自分を探し当てられた南の教員がうれしさのあまり子どもを抱きかかえ、記念写真を撮る光景も。 金日成綜合大学教員のリ・ビョンゴルさん(58)は、「一時的ではあるものの『統一』を実感することができた。6.15共同宣言履行のため、われわれが自分の役割をしっかり果たしていかなければならない」。 また、キム・スンテクさん(48)も「今後も、このような交流行事が頻繁に行なわれることを願う。子どもたちを統一祖国を担う人材に育てていきたい」と感想を述べていた。 ひとつの民族実感 芸術公演の舞台では、昨年6月米軍装甲車にひき殺された2人の中学生を追悼し、北、南、在日同胞が合作した歌が披露されたが、教員たちは涙を流しながら改めて一日も早い統一の実現を誓い合っていた。 すべての行事が終了し、別れの時が来た。カルリムキル小学校教員のチェ・ヨンヒさん(22)はしっかりとした口調で、「われわれはひとつの民族だということを肌で感じた。子どもたちには何としてでも統一祖国を譲り渡さなければ」と語った。 また、他の参加者たちも「出会いを繰り返して意気投合していけば、統一に近づいていく」と口を揃えていた。 [朝鮮新報 2003.8.7] |