朝鮮各地に動物保護区 |
7月29日発朝鮮中央通信によると、朝鮮政府は有用動物の保護、増殖活動に力を入れている。 近年、多くの地域に数十万ヘクタールのキジ保護区を設定し、有用動物を飼育して山野に放つ牧場を補強、増設した。 また、世界的にも希少なキタタキを保護するため既設のキタタキ保護生息地域を充実させる措置も取った。 朝鮮ではすでに、白頭山、金剛山、妙香山、七宝山などの名山と名勝地をはじめ、全国各地に数十万ヘクタールに達する数百の有用動物保護区が設定されている。 国土環境保護省山林局の張俊甲副局長によると、国連開発計画(UNDP)と世界環境基金(GEF)、野生物保存協会(WCS)などの協力のもと、平安南道文徳地区を渡り鳥の保護区として整備する活動も推し進めている。 1998年11月、「朝鮮民主主義人民共和国有用動物保護法」が採択された後、有用動物の保護活動は全国家的、社会的関心のなかで行われている。 一方、生物多様性保存能力を高める活動にも、力を入れている。 1990年代末、民族生物多様性戦略および行動計画を作成し、これを実現する最初の工程として美しい景色と豊かな動植物、キノコ類の宝庫として知られる妙香山自然保護区における生物多様性保存能力を高めた。 妙香山対象計画事務所のリ・ソンイル副調整者によると、GEF、UNDP、WCSの協力のもと、この3年間、同保護区での生物多様性保存能力を向上する活動が行われた。 この期間、保護地域管理に必要な概念モデルが作成され、保護区面積が約69平方キロメートルから334平方キロメートルに拡大、確定され、管理計画が立てられた。 保護区は、完全な保護区域と一定の採取が許される区域、観光区域、インフラ区域に区分されている。 妙香山の鳥類と植物に対する図書が出版され、生物多様性保護パンフレットも発行されている。 観光地域には、生物多様性の保護で提起される問題を視覚的に示す数十の解説板が設置され、観光客に対する認識、啓蒙活動が行われている。 生物多様性保存能力を高める活動は今後、国の多くの地域で続けられる。 [朝鮮新報 2003.8.4] |