top_rogo.gif (16396 bytes)

〈最高人民会議代議員選挙〉 各所にポスター、宣伝公演

 【平壌発=李松鶴記者】3日に行われる最高人民会議第11期代議員選挙と道(直轄市)、市(区域)、郡人民会議代議員選挙を控え、各工場、企業所では、生産の実績をもって選挙の日を迎えようとする機運が高まっている。また、各選挙場(投票場)では一斉にその準備に取りかかっている。朝鮮で最高人民会議代議員選挙が行われるのは98年7月以来5年ぶり。6月に選挙実施することが発表され、7月19日有権者名簿が公示された。

 朝鮮での選挙は、一種の祭りのようなもので、選挙場は歌と踊りで盛り上がるのが常である。今回の選挙は、核問題で朝鮮半島情勢の緊張が高まっていることもあり、朝鮮では、これを一心団結の威力を誇示する機会にしようと人民に呼びかけている。

 平壌市の大同江区域選挙委員会では、スローガンやポスターを作成し、また機動宣伝隊によって選挙の広報活動を活発に行っている。また、大城区域第40号分区選挙場では、秘密投票が保障されるよう投票場の整備に取り組んでいた。

 平壌駅には、選挙への参加を呼びかけるポスターとスローガンが貼られ、機動芸術煽動隊が朝夕、駅舎前とホールで公演を行っている。また構内放送も利用し多様な方式で宣伝している。

 朝鮮中央テレビでは、「選挙の歌」が流され、関連の番組が連日のように放映されている。テレビでは、みんなが今回の選挙を事業成果で迎えようと呼びかけている。

 これに呼応するかのように、各工場、企業所では、生産の実績をもって選挙を迎えようと奮闘している。

 平壌火力発電連合企業所、東平壌火力発電所などの労働者たちは、ひっ迫している国の電力問題を解決するため、一丸となって働いていた。

 金属、機械工業分野でも、3月28日工場、平壌エレベーター工場など市内の各工場では、1日あたり1万点の設備を創りあげた。平壌子ども食料品工場、平壌小麦粉工場などでは、選挙を契機に生産工程をより現代化したという。

 成果で選挙を迎えようとする機運は、7月19日、有権者名簿が公示されてからさらに高まっている。

[朝鮮新報 2003.7.31]