四日市朝鮮初中級学校で日本人教師120人対象に公開授業行う |
四日市朝鮮初中級学校で11月22日、公開授業が行われ、三重県教職員組合(三教組)青年部に所属する日本人教員ら120人が参加した。 三教組員を対象にした公開授業は14年前から続いているもので毎年、学習会などを通して交流を深めてきた。 当日は授業参観後、同校側が朝鮮将棋やユンノリ、チョゴリ試着、民族打楽器体験など、三教組側が「みんなで縄跳び」「紙飛行機飛ばし競争」などを互いに企画。文化交流を深めた。 一方、教員同士の討論会も行われ、参加者たちは9つの組に分かれて朝鮮学校の教員を交えた意見交換を行った。 以下、公開授業参加者たちの感想文を紹介する。 初めての訪問ですが、まっすぐですてきな笑顔の子どもたちが印象に残りました。でもこの子たちがこれから社会に出て行く中で、あってはならないことだけど、心ない言葉をかけられたり偏見に満ちた見方をされる可能性があると思うと、心が苦しくなりました。そんなことがなくなるようにするのは、私たち教師の役目だと思っています。どこか違う目で見る、特別視をする…。そんなさみしい心を持った生徒をつくらず、1人ひとりの違いや良さを認め合っていける子どもを育てたい。(木村幸代、志摩支部) 宿題をもらいました。「初中級学校の子どもたちへ。今日はありがとう。君たちの優しさ、笑顔、忘れません。おれも学校の子どもたちが君たちのように強い(=優しい)人になってくれるよう、子どもとともにがんばります!」(平田真一、鈴鹿市支部) いろんな点で心に響いた一日でした。まずは子どもたちの真剣に学ぶ姿、授業に参加する様子はどのクラスもとても熱心で、学ぼうという子どもたちの意欲が感じられました。次に子どもたちの生き生きとした姿。触れ合いの時間には、上級生、下級生が一緒になって楽しそうに飛行機を飛ばしたり、一緒にすごろくをしたり、子どもらしい一面を存分に出している感じがしました。 また、先生たちの子どもへのかかわりの深さ。何気ない場面でも子どもたち一人ひとりを受け入れている様子がよく伝わってきました。少人数ということもあるかもしれないですが、先生という立場を大事にしながらも深くかかわっている姿が印象的でした。この生徒さんたちが将来、自分らしく誇りをもって生き生きと生きていってもらうために、私たち周りがするべきことをこれからじっくり考え、自分の生徒たちとも話し合いたいと思いました。(上谷直子、桑名支部) 今回初めて学校を訪問させていただきましたが、初めて知ったこともあり、とても勉強になりました。子どもたちがとても温かいので接していて楽しかったし、うれしい思いをいっぱいさせてもらいました。朝鮮学校の名前を知っていてもそれだけではだめで、「どんな教育を行っているのか、子どもたちの学ぶ姿は…」など、目で見て知ることが多いということに気づきました。(新垣裕子、一志支部) [朝鮮新報 2003.12.16] |