福岡で教育シンポジウム−1世や日本人教師が体験もとに提言 |
「考えよう民族教育の原点と未来」と題したシンポジウム(主催、九州青商会)が14日、北九州市で行われ、250人の同胞が参加した。今回のシンポジウムは、若い世代が代を継いで21世紀の民族教育をいかに作り上げ発展させるのかを民族教育の原点に立ちかえり考えようというもの。 シンポジウムでは、福岡県顧問協議会の金龍九会長、九州青商会の゙一男会長、北九州朝鮮初中級学校オモニ会の韓鶴江会長、福岡朝鮮初中級学校の趙星来教員、総聯中央教育局の宋根学副局長、インジェスター学院の権元鎬学院長、日田市ムジゲの会の河崎豊次事務局長がパネラーとして参加。 まず、1世の金龍九会長が民族教育の原点について体験をもとに語り、パネラーがそれぞれ、学校を愛する運動や日本学校との交流、新しい教育内容、海外における民族教育の評価など、民族教育とのかかわりのなかでの体験談やその重要性について語った。 とくに日田市で6年にわたり日本学校に通う朝鮮人児童、生徒への取り組み、日朝友好運動に関わってきた河崎氏の発言は、日本人の眼から見た民族教育の必要性が実践活動のなかから語られ、参加者たちに大きな感銘を与えた。 参加者たちは、「民族教育は貴重な財産。1世が血と汗で作り守ってきた民族教育を継続し発展させていくのは、若い世代に課せられたもっとも大きな課題だ。シンポジウムを通じてそのことを改めて感じた。力と知恵を集め、九州でよりよい朝鮮学校を作っていきたい」と決意を新たにしていた。【福岡支局】 [朝鮮新報 2003.6.24] |