「いろいろ困難はあるけれど、日本の悪いひとたちに屈することなく、勇気と希望をもって乗り越えてください。そして統一祖国の未来を担う人材に育ってください」

　南朝鮮の著名な詩人である柳春桃さん（76）が１０日から１５日まで訪日。東京朝鮮中高級学校、東大阪朝鮮中級学校、生野朝鮮初級学校などを訪れ、昨年９月以降チマチョゴリを引き裂かれるなどの被害にあっている朝鮮学校生徒らを激励した。

　柳さんは昨年９月、ソウルで朝鮮学校生徒らが公演を行った際、彼らをわが子のように温かく迎え世話をした経験がある。柳さんは「生徒の姿がいつも心にありました。生徒たちが受ける苦痛を知ってどれだけ憤慨し、また、心を痛めたかわかりません」。

　生徒を代表し花束を手渡した東京朝鮮中高級学校の尹恢絢さん（３年）は、柳さんとの約半年ぶりの再会に思わず涙。「家に帰ったらすぐアボジ、オモニに知らせたい」と感激していた。「南にも私たちのことを心配してくれ、応援してくれるひとたちが多いと聞いて力が湧きます」。

［朝鮮新報 2003.5.17］