日校生東京学生会第12回文化公演開く |
今年で12回目を迎えた「日校在学朝鮮人東京学生会文化公演」が3月27日、東京都北区の滝野川会館で行われた。日校生47人に加え、東京朝高生6人(高2)が友情出演。会場は、立ち見客も含めて約600人の盛況ぶりとなった。 オープニングを飾ったのは昨年と同じく、合唱「心の扉を開いて」。全出演者の「チョッタ!」のかけ声を合図に、朝鮮人であることを隠さず、胸を張って立派に生きていこうという思いを伝えた。 つづいて男女8人による混声重唱「イジェン アンニョン(また逢う日まで)」。卒業式の定番ソングとして朝鮮学校の間ですっかり定着した歌をアカペラで披露した。新たな旅立ちを前に、心はいつも学生会とともにあるという卒業生たちのメッセージが、後輩たちの心に深く響き渡る。 また公演では、友情出演の東京朝高生が紹介され、その場で急きょ、大学受験資格問題に対する日校生と朝高生による共同アピールが行われた。「朝高生と日校生が力を合わせ、同じ気持ちでたたかおう」と呼びかけると、会場からは大きな拍手がおこった。 また、演劇「自分を探して」では、朝鮮人であることに対する苦悩と葛藤を乗り越えて、朝鮮人としてのアイデンティティーに目覚める日校生の姿を描いた。最後は合唱「希望の翼で」で幕を閉じた。 学生会代表の姜淑伊さん(18)は、「いろいろ意見が食い違い、何度もやめようかと思ったが、そこで投げ出さずにじっくり話し合い、助け合いながらがんばった。本当にみんながひとつになれた」と言う。今春、3年生になる東京朝高の高正光さんは、「通う学校は違うけど、お互いに志をともにし、手を取り合いながら一緒にがんばっていきたい」と述べていた。 [朝鮮新報 2003.4.7] |