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朝鮮学校−教科書が変わる

 「新しい教科書はどうなっているの?」。4月から朝鮮学校の児童、生徒たちが手にとる教科書について、「教科書編さん委員会」の分科長らに話を聞いた。

国語−「生きたウリマル」習得へ

 口語教育(「聞くこと・話すこと」)を決定的に強化。初中高全体を通して授業内容の約30〜40%を口語教育に割きながらも、読み方、書き方を含めた言語の4技能を総合的に高め、豊富な言語知識、豊かな民族性を育てられる内容だ。

 初級部の口語教育では、「ハムケ ノルジャ(一緒に遊ぼう)」(初2)、「ピョル マシヤ(とてもおいしいね)」(初3)など身近な生活の一場面を切り取った、ストーリー性のある基礎的な会話が中心。中級部では「自己紹介」「電話のかけ方」などの応用編、高級部ではさらに進んだ「より効果的な話し方、聞き方」など、年齢に合った場面の展開から、「話し方、聞き方」技術の向上を目指した。児童、生徒がより身近に活用できる「生きた朝鮮語」を学ぶことが可能な教科書に改編された。

 児童、生徒の理解力を深めるための対策も。初中高を通して教材を、「聞き方・話し方」「読み方」「書き方」の3つにわけ、それに合わせた授業を進めるようにした。初2〜6では各教材の冒頭に、中心となる内容をまとめた「オケクル(重点目標)」を掲載した。初4〜高3では、必須または難易度の高い単語について語句の説明を毎ページごとに欄外に載せた。

 初中高を通して豊かな民族性を育てる教材を多く取り入れたのも特徴だ。初級部においては、民族的情緒にあふれ、言語感覚をよりいっそう高めるための教材として、「トルチャンチ(1歳のお祝い)」(初2)、「チャンイヨ クンイヨ(王手)」(初4)、「チェサ(祭祀)」(初5)など、在日同胞社会の生活場面を紹介したもの、「ことわざ遊び」(初5)、「沈清伝」(初5)、「雪竹花」(初6)など朝鮮の民俗や古典、伝記などを新しく盛り込んだ。先生が読み聞かせるストーリーから答えを探す、絵と質問のみを掲載した教材もある。

 幼少期から朝鮮語を耳に慣れさせるため、朝鮮のアニメビデオ「賢いタヌキ」(初1)ほか、全学年を通して録音、録画教材を効果的に取り入れた。これらは中、高でも取り入れているのも特徴。とくに初1(上)の絵教材(第1〜9科)では、教材ごとに保護者用の指導項目を設け、家庭でも国語教育を強化できるようにした。そのほか、初級部教科書の各巻末に児童劇の脚本を付録として載せた。障害者の視点、コッソンイ(朝鮮学校に通う児童、生徒たちを対象にした唯一の朝鮮語作文コンクール=本社主催)最優秀賞作品を加工したものなども多く取り入れた。

社会−「在日朝鮮人の自己」広い視野で

「社会」では統一問題を詳しく扱った(初5)

日本の歴史、地理、政治なども学ぶ(初5社会)

 民族性育成を前面に出しながら、現代社会の変化のすう勢に合わせ、児童、生徒がさまざまな問題の本質を見抜く目を育てることをねらった。93〜95年の改編で朝鮮学校では初級部3年から高級部3年までの各学年で「社会」が導入され、日本の地理、歴史、政治、経済、文化の学習に多くの時間が割かれるようになった(以前は初級部6年、中級部3年、高級部1〜3年のみを対象)。

 現行の初級部「社会」教科書は、学校、家族など身の周りの問題から出発し、民族や祖国、在日朝鮮人社会、日本・国際社会について認識を深める形をとっているが、今回もこの手法をさらに深め、対象化させる。

 新教科書では「民族文化」に関する正確な理解が重要との認識から、初5で扱った「ウリ(われわれの)民族」の章をより充実させ、初4で学ぶ。身の周りにある朝鮮の文化、同胞と朝鮮文化の関わりも新たに記述した。

 近年における在日同胞社会の変化を念頭におき、在日朝鮮人問題に関するより幅広い知識を育むよう記述を変えている。とりわけ在日同胞、同胞社会に対する歴史認識を育むため、日本の朝鮮植民地支配時に同胞1世が体験した苦難の歴史、解放後、半世紀以上にわたって祖国、民族を愛し、同胞コミュニティーを築いてきた業績も扱った(初6)。

 日本に関しては初4で地理、初5で歴史、初6で政治、経済、文化を学んでいる。「社会」で日本の歴史や地理を学ぶのは、日本に関する知識が「在日朝鮮人の自己」を認識するための前提条件との考え方からだが今回、歴史部分では第2次大戦以降の記述を増やした。

 初中を含めたすべての教育課程で南朝鮮社会と統一問題を扱ったのが今改編の主要な点だ。南朝鮮については、「6.15北南共同宣言」に象徴される統一をめぐる新しい情勢を念頭におき、統一のパートナーとして位置付け、客観的な知識を与える。京義線連結に象徴される北南間の経済交流、離散家族の再会、総聯同胞の故郷訪問、ソウルで公演する朝鮮学校児童、生徒の様子など和解の動きも写真入りで生き生きと伝える。

 科学技術の発展にともない発生した環境、生命倫理、情報化問題など現代社会が抱えるさまざまな問題に目を向け、障害者の視点も取り入れた。

朝鮮歴史−「統一教科書」めざす

 初級部6年、中級部2、3年で科目名が「朝鮮歴史」に統一される。

 初6「朝鮮歴史」は、朝鮮における人類発生から2000年までを一巡し、中2で改めて古代から1919年の3.1人民蜂起まで、中3は45年の祖国光復(朝鮮解放)までをフォローする。初6は「周時経とウリクル(朝鮮の字)研究」といったように人物中心の書き方を踏襲し、中級部は年代を追って国別にまとめる。

 中3「朝鮮歴史」は、北と南、海外の同胞が共有できる統一教科書をめざす。抗日パルチザン闘争を基本にしながら、日本の朝鮮植民地支配時に国内外の各地で展開されたさまざまな民族独立運動を具体的に取り上げる。また、日本の朝鮮植民地政策と支配の実態、当時の朝鮮人民のさまざまな生活状況、在日朝鮮人の生活と独立のためのたたかい、1920年代から45年までの朝鮮の文学、芸術、学問、科学技術などの文化を初めて扱う。

 植民地支配時の独立運動家として、李東輝、呂運亨、洪命熹、許憲、金九、李奉昌、尹奉吉、プロレタリア国際主義者として朝鮮と深く関わった中国人の魏拯民、周保中ら、文化人として作家の韓龍雲、李箕永、韓雪野、金史良、尹東柱、作曲家の洪蘭坡、映画監督の羅雲奎、舞踊家の崔承喜、歴史学者の鄭寅普、社会経済史学者の白南雲、言語学者の李克魯、科学者の李升基、桂應祥、ベルリンオリンピックマラソン(1936年)で優勝した日章旗抹消事件の孫基禎らを扱う。過酷な植民地支配を推進した日本人の斎藤実(第3、5代朝鮮総督)、南次郎(第7代朝鮮総督)、そして東条英機(陸軍大将、首相)や親日派の朝鮮人に関する記述もある。中3「朝鮮歴史」に登場する人は97人、うち半数は写真が入る。

 中2「朝鮮歴史」では大韓帝国(1897〜1910)について初めて扱う。

 初6「朝鮮歴史」では、日本に文字を伝えたとされる百済の王仁、女流画家の申師任堂、漢方医学の名著「東医宝鑑」の著者・許浚、実学者の丁茶山、マラソン選手の孫基禎の章が新たに設けられる。高級部は高1が04年、高2、3が05年度から「現代朝鮮歴史」の科目で朝鮮の現代史を学ぶ。

算数−楽しく自由に発想

 教育内容の削減による日本学校での理数科目の学力低下問題に配慮。現行の内容を基本的に生かしながら、03年度から実施される「週5日制」に合わせ、内容の一部を調整した。例えば、日本学校では円周率を3とするのに対し、朝鮮学校では3.14と小数点以下2ケタで教えるなど、日本学校の教科書では削除または、1つ上の学年に移動した内容を現行のまま教える。また、内容を授業時間内に消化することを基本に、教科書中の練習問題を若干削減。自習時間に練習帳(副教材)をいっそう活用することで練習、復習部分を補った。

 新教科書では、児童たちがより楽しく、自由な発想で算数に興味が持てるよう配慮した。教材中に複数の人物を登場させ、それぞれの考え方を紹介することで思考の幅を広げることができるようにした。また、教科書を「書き込み式」にし、四角いスペースに児童自身が数式や答えを記入できるようにした。算数への好奇心を刺激し、より豊かな知識を与えるため「算数広場」「特別ページ」「知識袋」などの補充教材も随所に盛り込んだ。例えば「知識袋」では、数と関連した朝鮮のことわざなども紹介している。「人口1人に影響を与えるCO2の排出量」(初6、〈単位量当たりの大きさ〉より)など、理科、社会の内容も含まれる「総合学習」的な教材も一部に取り入れた。なお、授業時間数は現行に比べ、初級部4年で1時間減るだけで(もともと93年の改編時に1時間増やしたもの)、日本の小学校(1〜6年)の年間総授業数である869時間に比べ、1011時間と142時間も多い。

 もちろん朝鮮学校児童、生徒が塾に通ったり、日本の教材を使うこんにちの同胞社会の実情にも配慮し、日本の教育内容を多く参考にしている。

理科−自然に対する感動を

 日本の学校では中学3年生から選択科目になるのに対して、初3〜高3までの必須科目として徹底的に自然科学の基礎を教えるカリキュラムは現行と変わりない。とくに高級部では、文系、理数系へと進学する学生の志向を生かす方向で科目を設定。進路に合わせた科目選択の機会も与えるようにした。

 内容と範囲は基本的に日本の教科書に合わせながらも、与える知識の量は削減することなく、ほぼ現行通りの水準を保てるようにした。

 理科の面白さは「自然に対する感動」から始まる。その感動を味わうことのできる教科書作りを目指すことで、子どもたちの「理科離れ」に対処。直接的な体験、観察に基づいた学習を通し、子どもたちが自然現象をより直感的で正確にとらえながら、自然科学に対する興味を抱き、学ぶ意欲を引き出せるようにした。日本学校で行っている課外授業に対しては、「自由研究」や「探求活動」を通して、授業時間内に行えるようにした。また教科書に出てくる動植物名や外来語などの朝・日対照表も本文、または巻末に収め、子どもたちの理解を助けるようにした。

情報−活用能力育成に力

「情報」科目も充実される(中級部)

 「情報」は中級部3年で新たに取り入れられ、中2、3、高1、2の各学年で週1時間の授業が行われる。科目名は「情報」に統一される(現行は中2が「情報基礎」、高1、2が「情報処理」)。

 情報を主体的に活用する「情報活用能力」を育てることに主眼を置いた改編だ。急速に進む情報通信社会の発展を念頭に置き、コンピューターや情報通信ネットワークの活用に必要な基本的な内容を実践、体験的に学び、情報を適切に収集、整理、判断し、また発信する積極的な姿勢を育てることをねらった。

 新教科書には、「生活や産業で情報手段が果たす役割について」「コンピューターの基本的な構成と機能、操作」「コンピューターの利用」「情報通信ネットワーク」「コンピューターを通じたマルチメディアの活用」「プログラムの計測・制御」などの内容が必須で含まれる。朝・日の2カ国語を扱った情報教育も日本学校にはない特徴だ。

 情報化が人々の生活にもたらす影響にも目を向けた。ネットワーク上でのマナーやエチケット、個人情報、著作権の保護、コンピューター犯罪、健康に与える影響についても記述し、情報を扱う「道徳」の育成をめざす。

音楽−民族的情緒と創造的な表現

初級部の「音楽」では5つのチャンダンを学ぶ(初5)

 民族的情緒と創造力を育み、朝鮮学校に学ぶ子どもたちに対象化した内容に改編される。

 初級部の教科書は、北南朝鮮、海外で歌われる「故郷の春」「半月」「魚釣り」「故郷の空」や朝鮮語固有の抑揚を生かすことができるわらべ歌、在日同胞が作った歌を増やした。

 朝鮮の独特なリズム、チャンダン教育にも力を入れる。チャンダンの数を5つに増やし、チャンゴの履修年齢を初5に定め、初1で新たにプク(朝鮮の太鼓)を学ぶ。学んだチャンダンを総合する教材として初6で民族打楽器重奏を取り入れた。

 即興的な表現力や創造性を伸ばす教材として「音遊び」コーナー、「牽牛と織姫」(初1)、「3年峠」(初2)、「こぶを取った話」(初3)、「フンブとノルブ」(初4)、「孝行心の厚い沈清」(初5)が入る。これらはオペレッタや作曲などに挑戦する総合的な教材だ。

 ベートーベンの「トルコ行進曲」、ブラームスの「ハンガリア舞曲」など外国の名曲は28曲取り入れている。

美術−「感じ方」から創る新ジャンル

 初級部の「図画工作」、中、高級部の「美術」は、前回の改編で立体、デザイン部門を強化し、すべての造形ジャンルを網羅。民族的な美意識と情緒、豊かな造形能力を育む美術教育の形を整えた。章節を設けず絵画、彫刻、デザイン、工芸、鑑賞といった具合に現場の教員が使いやすいよう編集されている。

 これらを基本にしながら初級部の「図画工作」は、「感じ方から発想した造形活動」という新しいジャンルを設ける。「アロンダロン」「アルラクタルラク」など朝鮮語特有の擬声擬態語から発想し、創作する試みだ。五感を通じて直感的に「民族」を感じとる「図画工作」の特性を生かした試みだと言える。

 初、中、高いずれも朝鮮学校の児童、生徒が出展する在日朝鮮学生美術コンクールの入選作品を教材として取り入れているが、前回改編後の10年間に入選した作品に代える。中、高級部の教科書には朝鮮の名画300点と朝鮮の美術史を掲載。レオナルド・ダ・ビンチ、ミケランジェロ、レンブラント、ゴッホ、ピカソ、葛飾北斎、横山大観、棟方志功ら世界と日本の画家60人の作品も登場する。

英語−積極的に意思疎通する力を

 現行では週4時間以上行っている授業時間が、週5日制と関連して4時間になることを考慮。生徒たちが英語で積極的に表現し、コミュニケーションをしようとする態度を育てることに重点を置き、話しことばによるコミュニケーション能力に基づいて書きことばの能力を高められるよう作成した。習得すべき知識(語彙など)の量を若干減らし、理解したものを使って表現する練習の量を増やした。すなわち基礎学力をしっかりと身に付け、4つの言語技能(聞き方、話し方、読み方、書き方)をより効果的に与えることに重点をおいた。

 各Lessonの「Prac-tice」は、4つの技能を高めるための練習をいっそう充実させた。とくに書き方については、新たに「Let's Write」を学期ごとに設置。自己紹介や日記などを書くことによって、習得したことばで表現する技能の強化に努める。既存の「Let's Talk」では対話文の内容をさらに展開させ、場面と言語の働きに応じた会話能力を高めるようにした。「Let's Read」では朝鮮の民話をはじめ「トム・ソーヤー」、「星の王子様」など生徒たちの年齢に合った教材を与えた。また学期ごとに、それまで習った基本文型をまとめた「Review」を設置し、一学期の間に習った知識を効率良く確認できるようにした。

 トピックでは、国際化、情報化にも対処。生徒たちの日常の生活場面はもちろん、言語、伝統など諸民族の文化的アイデンティティーの問題、Eメールでのやり取りをまとめた「E-mail from Australia」、点字や手話など障害者の視点、同胞高齢者との触れ合いなど福祉の視点、ヨーロッパ、アジア、アフリカ、米国などさまざまな国や地方の文化や歴史の紹介なども盛り込み、国際感覚を養えるようにした。

日本語−正確に理解、判断する子に

 日本の子どもたちと学力を比較した時、聞く、話す技能は基本的に生活のなかで習得できているのに対し、どうしても差が出るのが作文、読解だ。教科書や学校での生活用語が朝鮮語である朝鮮学校の児童、生徒は、日本の子どもに比べて日本文学に触れる機会が決定的に少ない。初級部日本語教科書ではこのような現状にかんがみ、広い視野で論理的に思考し、正確に理解し、判断する能力を育てることに重点を置いた。また、適切に表現し、伝え合う力を高めるための教材を強化した。教材のワンパターン化を避け、「赤いろうそく」(新美南吉、初2)、「ふしぎ」(金子みすず、初3)など子どもたちの想像力を高め、豊かな情緒性を養うための教材を新しく導入した。

 読解とともに作文教材を現代風にアレンジ。なりきり作文「ぼくはスーパーファミコン」(初3)、「本のおびをつくろう」(初3)など、子どもたちの年齢に合わせた教材を盛り込んだ。話し方教育「インタビューをしよう」(初4)では、中心をはっきりさせるために質問原稿を作り、伝えたいことを整理して話すという設定で、話し方と書き方両方をバランス良く学べるようにしている。

朝鮮地理−故郷の知識もしっかりと

 朝鮮地理(初5)は、大きく2つの内容(総論、地方地理)に分けられる。総論では地理に関する基礎的な知識、朝鮮半島の位置と面積、地形、気候、行政区域を述べた。従来、道、直轄市で区分していた地方地理は、北部、中部、南部の3地域に分け、風土と特産物、名勝地について述べ、北南の知識をしっかり学べるようにした。

 内容の重複を整理し、特産物については、新たに風土との関係も述べることによって、より深い知識を与えられるようにした。例えば朝鮮半島北部の平野部では、そばが多く生産されるため、平壌冷麺が特産物となったなど。

 新しい行政区域や、「平野の一般的利用と都市(集落)の形成」なども盛り込んだ。季節ごとに行われる民俗的な遊びについてはコラムで取り入れた。

世界地理−環境、国際問題など補充

 世界地理(高1)では、世界の自然環境と生産活動に関する内容を記した現行の第1、2編を基本的に生かしながらも、世界中の関心事となっている環境および人口問題、ヨーロッパ、アフリカなどの民族問題、近年の国際政治情勢(東ヨーロッパ地域問題、米国の世界戦略、イスラエル・パレスチナ問題など)、経済発展の移り変わり(EU、ロシアの経済問題など)について補充した。とくに環境問題に関しては、アマゾン熱帯林の破壊、サヘルの砂漠化、地球の環境保護のための国際的な活動など、地球的規模で起こっている環境問題を取り入れ、世界に対する視野をいっそう広げられるよう改編した。

 第3編「日本地理」は全面的に改編。中1社会の日本地理編と重複しないよう、自然と住民、経済についてより幅広い視点を含めた。

 客観的なものの見方を与えられるよう、叙述に配慮。地図、写真、挿絵などもふんだんに使用した。

[朝鮮新報 2003.1.23]