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〈大学受験資格問題〉 ウリハッキョ訪問した国会議員と関係者の声

 7日、神戸朝鮮初中級学校を視察した文部科学省の池坊保子政務官は、授業参観後、幼稚班と初級部低学年生による歌と演奏の小公演を観覧し、生徒代表、保護者との懇談も行った。関係者らの声と、同日、神奈川朝鮮初中高級学校を訪れた民主党国会議員の感想を紹介する。

池坊文科省政務官の神戸初中訪問

 懇談会に参加した神戸初中オモニ会の成京子会長 兵庫県内に朝高は1校しかなく、ここから通うと2〜3時間かかる子もいる。現在の中級部3年の息子は朝高へ送りたいと思っているが、今後日本の大学を目指すとなれば、通学に加え学校生活、クラブ活動、さらには大検のための勉強などの負担が大きくのしかかってくる。子どもの負担を心配することなく、「母校で学ばせたい」「よりしっかりした民族性をはぐくんでもらいたい」という親として当たり前の願いが普通に実現されるよう、一日も早く大学受験資格を与えてほしい。

 オモニ会の崔順愛副会長 苦しい経済状況のなか、子どもたちに民族教育を受けさせ、朝鮮人として育てたいという一心で学校を守ってきた。どうしてここまで差別を受けなければならないのか、文科省は民族学校を認めるべきだ。

 中級部3年の朴明仙さん 来年、朝高に進学するつもりだ。日本の大学受験も視野に入れているため、現在、塾にも通っている。日本の友達に負けないくらい勉強しているのに、なぜ私たちだけ資格が与えられないのかと思うと、とても悲しい。

 兵庫県外国人学校協議会の林同春会長 アジアべっ視はいけない。日本は過去の歴史をふまえ、われわれのような立場の者に対してもっと真剣に目を向けるべきだ。大学受験資格を認め、また、税制優遇も平等に与えることは、日本が世界に尊敬される国になるか否かの真価を問われる問題だ。

 神戸初中の張錫基校長 民族教育の第一の出口とも言えるのが高校段階だとすれば、今日はその入り口となる基礎教育過程を見てもらいたかった。池坊政務官の真摯な対応に生徒、児童みんなが喜んでいた。子どもたちに夢と希望を与えられるような結果が出ることを期待している。

民主党議員の神奈川初中高訪問

 石毛えい子衆院議員 生徒たちはとても元気でチャーミングだった。学校を訪問できてとてもうれしい。朝鮮学校を含むすべての外国人学校卒業生に国立大学の受験資格を認めることは当然のこと。日本に住むどの国の外国人にも「学ぶ」という権利は当然与えられるべき人権だ。(風穴をあけるため)これからも文科省に要請していく。

 山元勉衆院議員 朝鮮学校を訪問してできるだけ早く(大学受験資格問題を)解決しなければならないと強く思った。夢を実現したいという気持ちは、朝鮮の子供たちも日本の子供たちも同じだ。

[朝鮮新報 2003.7.10]