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各地の同胞が語る「私とサークル」−バレーボールサークル姫路東オモニバレーボール部(兵庫)

 姫路東オモニバレーボール部が結成されて早や4年。当時の姫路朝鮮初級学校の数少ない保護者たちのなかから部員を募集するのは大変でしたが、先代主将の熱い勧誘を受け、女性同盟姫路支部管下のオモニたち15人が顔をそろえて始まったサークルでした。

経験者は2人

 集まった部員15人中、経験者は2人。大部分のオモニたちは学生時代に体育の授業でボールを触ったかどうかもおぼろで、「ルールなんてわからなくて当然」という有り様でした。

 練習初期はどうなるかと心配で気が気でなかったけれど、「珍プレー、好プレー」が連発する笑いが絶えない毎日でした。

 経験者、未経験者にかかわらずただ体を動かすことが気持ちよかったのと同時に、メンバー同士のコミュニケーションが楽しく、サークルは生活の一部分となっていきました。今では週1回の練習が待ち遠しくてたまりません。

 オモニたちの練習に振り回された(?)子どもたちは夏はパンツ1枚で、冬はだるまさんのように重ね着させられて、ボールと追いかけっこ。メンバーみんながわが子のようにしかったりあやしたり、寝かせたりするうち、まるで1つの大家族のようなきずなで結ばれるようになりました。

 初めての試合ではユニホームもなく、ルールも知らないまま参加し、他のチームや試合進行にどれだけ迷惑をかけたことか…。今思うと恥ずかしいやら情けないやら。けれど練習や講習会、大会に参加するたびに多くのことを学び、技術、精神の両面で一歩ずつ向上していくことができました。

県大会で初V

 このように週1回の練習を4年間続けた結果、昨年兵庫で開催された第17回中央オモニバレー大会に県代表として参加。今年の県大会ではなんと、初優勝を成し遂げることができました。

 この期間、出産や引っ越しなどでメンバーが減少し、大会参加の危機が訪れたことも何度かありました。にもかかわらず、中断することなく練習を続けられたのは応援してくれた家族、そして何よりもともに励ましあってきた仲間がいたからだと思います。

 何も考えずにただバレーを楽しんでいた私ですが、サークルを通して地域のコミュニティー、チョソンサラムの「輪」と「和」の大切さをすごく感じています。

 主将といってもまだまだ未熟で先代主将にお世話になりっぱなしだし、県の主将モイムに行っても他のチームの主将たちに迷惑をかけっぱなしですが、いつまでも初心を忘れず、みんなが楽しく気持ちよくバレーをできるようにがんばりたいと思います。

 健康を維持するためにも50、60歳になってもアタックを打ち続けていたい。来年は中央大会。2回連続出場を目指してもっともっと練習! 目指せ優勝!(金秀美、主婦)

[朝鮮新報 2003.12.11]