〈コリアン学生学術フォーラム2003〉 HOW TO講座 |
盛りだくさんの内容の中でも、学生たちに人気が高かったのは2日目に行われた「HOW TO講座」。学習、起業、資格取得に分かれて専門家が方法論について伝授した。 学習コーナーの講師は津田塾大学の林哲教授が務め、論文作成、資料検索など学問研究を深めるための有効な方法、大学院進学において、専攻分野を選択する際の注意点、講師自身が実践してきた具体的な学習方法などについて解説した。 資格取得コーナーでは、京都大学経済学部卒業生の李春熙氏が講師に登場。昨年の大学卒業後は専門学校に通いながら司法試験に備え勉強、今年実施された第58期司法試験に初めての挑戦で合格した。 李氏は、弁護士や公認会計士など各種の資格取得に到るまでの必勝の勉強法、資格取得後の実務生活、講師自身の資格取得の動機、勉強の過程で気をつけるべき点などについて語った。また、日本社会において資格を取得する意味と社会的役割についても話した。 起業コーナーでは、慶応大学に通いながらレンタルサーバーサービスを提供するクララオンラインを経営する学生起業家、家本賢太郎氏が、起業の動機、会社を経営しながら大学に通う理由、経営理念などについて述べた。 家本氏は、中学2年生で脳腫瘍が発見され手術のアクシデントで寝たきりの生活、車椅子の生活を余儀なくされた経験を語りながらも、その事が逆に会社を起こすきっかけになったと語った。また、テレビの仕事をしていた際に共演者から、積み上げて勉強することの大切さを説かれたことが大学に入るきっかけになったと指摘。「自分で選べる人生の方が幸せ。人生の選択肢を狭めないでほしい。夢に向かうための会社がなければ自分で会社を作るのも一つの方法」などと自己の経験を土台に話した。 [朝鮮新報 2003.11.29] |