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在日本朝鮮人人権協会男女平等推進部会が主催する第7回女性学習会開く

 在日本朝鮮人人権協会男女平等推進部会が主催する「同胞女性らによる学習会」が1日、東京都台東区にある同胞法律・生活センター会議室で開催された。

 女性の視点で在日朝鮮人運動をとらえ直し、広範な同胞女性のネットワークを築いていこうと始まった同学習会では、これまで「従軍慰安婦問題」「私を生きること」「ドメスティックバイオレンス」「性犯罪」「女の生き方、働き方」など、さまざまなテーマで学習会を重ねてきた。20代から60代までの学生、研究者、主婦、南朝鮮からの留学生、活動家ら参加者の顔ぶれは幅広く、男性参加者もある。

 7回目となった今回の学習会のテーマは「家族」。講師に大妻女子大学人間関係学部助教授の鄭暎惠さんを迎え、「在日同胞女性にとって家族とは何か? −統計が語る国際結婚、離婚、婚外子」というタイトルで話を聞いた。

 鄭さんは、「在日朝鮮人女性が自己のアイデンティティーを模索し、あるいは差別を乗り越え民族の尊厳を取り戻そうとするとき、必ず家父長制や女性差別をも含んだ文化を受け入れざるを得ないという大きな壁にぶつかる。私たち在日にとって民族差別の克服は人間性の解放を意味するが、しかしそれはまずは在日の家族の在り方を変えていくことから始まるのではないか」と述べた。

 さらに、最近の各種の人口統計などから、在日同胞の婚姻、出生率、離婚の件数、婚外子数などを踏まえながら、現在の在日同胞の家族の状況について述べた。そして、日本社会や同胞社会の伝統的な「家族」の中からはみ出している在日同胞女性たちをサポートするために何が求められるかなどについて、鄭さんと参加者の間で論議された。【人権協会事務局】

[朝鮮新報 2003.11.26]