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各地の同胞が語る「私とサークル」−コーラスサークル「笑花美−SOFAMI−」(兵庫)

 子育てに、仕事にと忙しい中でも、歌いたいという欲求を抑えきれず、西播地域の若いオモニたちが集まりました。オリジナルアレンジのアカペラ曲で美声と美貌をアピールしています。子どもとともに成長していくサークルです。

アカペラに挑戦

 「歌いたい…!」

 それぞれの胸の中にくすぶっていた思いを寄せ集め、サークルとしての活動をはじめてから、もうすぐ2年になろうとしています。学生時代に声楽部だったり、とにかく歌うことが大好きだったりしながらも、結婚し、出産し、なかなか歌う機会に出会えないでいたオンマたちが、朝鮮学校の行事などで言葉を交わすうちに意気投合。週1回を基本に、西播朝鮮初中級学校の音楽室を借りて練習するようになりました。

 世の「ハモリブーム」を横目で見ながらうずうずしていたメンバーたちは、アカペラに挑戦。しかし、朝鮮の曲をアカペラで歌おうにも楽譜がありませんでした。そこで果敢にもメンバーの中でアレンジまでしてしまったのです。今ではオリジナルアレンジのアカペラ曲は3曲になりました。日本の曲なども織り交ぜて練習しています。結成当初は5人だったメンバーも、現在は11人です。

 2年の間、地域で行われたさまざまな行事にも出演させてもらいました。「七夕ファミリーカーニバル」、女性同盟の記念行事、支部の忘年会、近隣学校PTAとの交流会などなど…。これからも大小かかわらず、状況の許す限りいろいろな場に行って歌いたいと思っています。

生活の中心に

 2年間を振り返ると、たくさんのシーンがよみがえってきます。0歳児からずらーっと小さい子どもたちを連れての練習、時にはおっぱいを飲ませながら発声練習をしたり、オンマが歌っている最中に生まれてはじめての一歩を歩んだり、むずかしいメゾのパートを子どもが先に覚えて歌っていたり。そんな中で次々とウリ幼稚園に入園し子どもたちが先に「笑花美−SOFAMI−」を卒業して行っています。

 私自身、たとえ週1回でも歌っている今がすごく幸せです。仕事もあるし、家庭もありますが、いつの間にか「笑花美−SOFAMI−」の練習日を中心に1週間が過ぎていくような気さえしています。メンバー全員「もっとうまくなりたい! もっと素敵に歌いたい!」と、意欲もかなりのもの。これからも心を合わせ、力を合わせ、多くの同胞たちに、そして日本の人たちにも感動と微笑を届ける歌を歌えるよう、練習に励んでいきたいと思います。(李友子、主婦)

[朝鮮新報 2003.11.13]