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「在日コリアンの可能性」テーマに11月23、24日、コリアン学生学術フォーラム開催

 「コリアン学生学術フォーラム2003」(主催=同実行委員会)が23、24の両日にかけて日本青年館(東京都新宿区)で行われる。今年の共通テーマは「21世紀、在日コリアンの可能性〜時代を創造する提言集まれ」。同胞社会発展のための課題や提言を出し合うことで、「在日コリアンの可能性」を見出そうと、昨年初めて企画された。留学同、朝鮮大学校委員会、在日韓国人学生協議会の3団体で実行委を組んだのが特徴だ。在日だけでなく日本人学生も参加する。協力、賛同団体には在日韓国留学生連合会、在日中国朝鮮族非営利団体「天池協会」などが加わり、南朝鮮や中国朝鮮族の留学生にも参加を呼びかけている。

実践可能な論文に投資も

 フォーラムはテーマ別分科会、文化交流会、自由討論会、テーマ別討論会、シンポジウムの順で進行する。同胞、日本、外資系の各企業の説明会もある。メインは「テーマ別分科会」。@統一コリアと北東アジアAアイデンティティーおよび教育と歴史BビジネスC科学と技術D社会と人権−の5つをテーマに論文の発表、それに基づいた質疑応答が行われる。各分科会では指導講師とコメンテーター各1人ずつが審査員として参加する。最優秀論文には「統一コリア賞」として賞金20万円、優秀論文には「奨励賞」として5万円が送られる。特別奨励賞(科学と技術分科)とKYC賞(ビジネス分科)も用意されている。

現役大学生起業家も登場

 「How to講座」もユニークな企画。会社を起こした現役大学生の家本賢太郎さん(慶応大学3年)が出演する。(株)クララオンライン代表取締役を務める家本さんが、起業を考えている学生に提起される問題や経営の面白さについて講演する。資格取得の必勝法などの講座も行われる。

 在日、在中、在米コリアン、日本人の4人がパネラーとして出演するパネルディスカッションも行われる。「在日コリアンの可能性」がテーマ。

 実行委員長の朴栄致留学同中央委員長は、「在日コリアン学生の枠にとらわれず、南の留学生、中国朝鮮族の学生らとともに学術フォーラムを行えることはとても意義深い。互いに刺激し合い、『在日コリアンの可能性』を見出すきっかけをしっかりと作りたい」と語っている。(金明c記者)

関係者のコメント

[朝鮮新報 2003.11.13]