〈思い出の日々〉 人間関係築く大切さ実感 |
私が大学を卒業してからすでに7年が経った。大学時代は勉学に勤しむかたわら、留学同活動にも情熱を燃やしたつもりだ。 学生の頃、当時の留学同関東本部池袋支部という、池袋と埼玉の沿線にある大学を活動拠点としていたが、埼玉に留学同の本格的な拠点が必要との要求性のもと、4年生の時に留学同埼玉本部を結成することとなった。私はその初代委員長(非専従)に任命された。 結成当初は一人でも多くの在日学生と連携を持つため、毎日のように埼玉の各大学に足を運んだものだ。 その過程で、私は組織を立ち上げることの難しさと、少ない人数の中でいかにして多くの在日学生と連携を持っていくのかについて悩み、友人らと夜通し討論もした。 私が考えた留学同活動の基本は、時には辛くしんどいこともあるが、とにかく皆が楽しく活動するということ、そして将来われわれが主役の世代になったときに力となる人間関係を築くことであった。 実際、当時の親友とは今でも連絡を取り合い、酒をくみ交わしながら当時の思い出話に花を咲かせたり、学生時代のように熱く討論をしたりもしている。 結局、後輩たちに大したものも残せないまま卒業することになってしまったが、その後は本部に専従のイルクンが配属され、留学同埼玉を本格的に盛り上げていってくれた。今でもたまに留学同埼玉のホームページを見たりもするが、皆が楽しくやっている姿を見て非常にうれしい気持ちでいっぱいだ。これからも留学同埼玉が在日学生たちの温かい「ポグムチャリ」であり続けることを心から期待したい。 [朝鮮新報 2003.11.8] |